こんにちはひなたパパです。
2019年に入って,NYダウの戻りは良いものの,日経平均の戻りは非常に鈍いです。
昨年の調整相場から,NYダウはほぼ復活しましたが,日経平均は未だ21,000円台です。
2017年末を基準に,今年の2月中旬までの指数の動きを比較したものが下図です。
この図は,2017年末の値を100として指数化したグラフです。
NYダウは100%を超えているものの,日経平均は100%を大きく下回っています。
この背景の一つとして,日本のIT大手企業とGoogle,Amazonといった米国のIT大手企業の力の差が歴然として現れていることが挙げられます。
また,貿易戦争の影響により製造業に依存する日本への不安が高まっている,等が原因といわれています。
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そもそも,日本はGDPが1994年に500兆円を越えてから,20年を経過した2018年も557兆円と微増です。
一部の企業が儲かっているものの,日本全体としては経済成長が止まっている状況なのです。
これは,過去30年の日経平均とNYダウの値動きを見ても顕著に現れています。
下図は,1989年末の値を100として指数化したもので,今年の2月中旬までの指数の動きを比較したものが下図です。
日経平均は長期で見ると,まったく成長しておらず,寧ろマイナスといった状況で,世界最弱の指数と評されるのもやむを得ないといったところでしょうか。
一方で,NYダウは,リーマンショックという100年に一度の不況といわれる状況を乗り越え,実に8倍まで成長しています。
では,NYダウはバブルなのかというと,そうではありません。
バブル相場というのは,利益を無視して将来性があると思い込み,株価が適正値を超えて上昇することを指します。
NYダウは利益を無視して上昇しているわけではなく,きちんと1株当たり利益の増加を反映して上昇しているのです。
株価の割安度をはかる代表的な指標に,PER(株価収益率)があります。
インデックスのような指数はPERが重要視される傾向があり,世界各国の主要株価指数は,概ねPER10倍~20倍の範囲で評価されてきました。
例えば,米国株であれば,PERは13~20倍の範囲で推移しています。
現在,約17倍ですので,割安感はないものの,特に割高感もありません。
今現在の株価が適正なレベルといってよいでしょう。
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では,日本株はどうなのかという点を見ていきましょう。
日本株は,1989年に最高値3万8,915円を達成しました。
これは,まさにバブルで,この時のPERは80倍にも膨らんでいました。
適正値は,PER10倍~20倍の範囲で評価されるので,いかに異常であったかが分かると思います。
その後,バブル崩壊,リーマンショックなどを経て株価は大暴落します。
アベノミクスや黒田バズーカーといった劇薬投与で,企業利益は押し上げられ,今現在13倍なので,割安の水準といえるでしょう。
ですが,日本経済は劇薬のマイナス金利に依存したものであり,決して実力で企業利益を押し上げているわけではないのです。
ですから,PER13倍であっても世界の投資家からは見向きもされず,むしろ撤退しているような状況が続いているのです。
1994年から日本全体のGDPはほとんど成長していないこと,少子高齢化,労働力減少など問題は山積みです。
今後数十年は日経平均の大幅な上昇は見込めず,あまり期待しない方が賢明と考えるのが自然かもしれません。
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