こんにちは,ひなたパパです。
株式投資というものは,一般的に金融知識を身につけることから始めます。
そして,優良株を探しだし,粘り強く投資し続けることで,その結果を得るものです。
しかし,これらを独学で行うには,労力が非常にかかり,成果がでるのにも時間が非常にかかります。
ですから,会社員や家事・育児に追われる主婦の方が株式投資に挑戦しようと思っても,現実問題として,ハードルが高いといえるでしょう。
そのような悩みを解決するのが,投資信託です。
その中でも,日本株アクティブ型ファンドとしては国内最大の「ひふみ投信」は,今現在も大人気で,多くの個人投資家から支持されています。
ひふみ投信は,2017年2月に「カンブリア宮殿」というテレビ番組で取り上げられた影響もあり,保有する人が急激に増えていきました。
その後も,日経平均の指数を大きく上回る成績を残し続け,個人投資家やメディアの評判はうなぎのぼりでした。
ところが,2018年7月あたりから,運用成績が著しく悪くなり,日経平均という世界の中でも弱いと評される指数にも負けるような状況となったのです。
ひふみ投信を運用しているレオス・キャピタルワークスは,毎営業日にtwitterで基準価格をツイートしていますが,この当時は,個人投資家から不満の声が多くでていました。
ひふみの2018年12月末基準価格は3万3268円と,1年間のリターンはマイナス21%でした。
日経平均株価は12%の下落,東証株価指数(TOPIX)は17%の下落だったので,この成績は,かなり不甲斐ない結果といってもよいでしょう。
海外の代表的な指数であるS&P500種株価指数がマイナス6%であったことを考えても,ひふみ投信は約15ポイントも下回っているのですから,個人投資家の怒りが爆発するのも,やむを得ないのかも知れません。
藤野社長は12月の運用報告書で,「優良株を選好する外国人投資家が売ったため,(そういった類の銘柄を保有する自社ファンドへ)影響が広がり,厳しい結果になった」とコメントしています。
スポンサーリンク
ところが,2019年に入り1月下旬からの一か月,状況が変わりつつあります。
下図の通り,日経平均より運用成績がよくなってきたのです。
引用:ヤフーファイナンス
- 青線:ひふみ投信
- 赤線:日経平均
なぜこのような状況になったのか調べてみると,銘柄の組み入れを入れ替え,テコ入れしていることが分かりました。
2018年12月末の組み入れ比率では,協和エクシオ,東京センチュリー,光通信といった銘柄の比率が増えています。
組み入れランキングの上位を見渡すと,ひとつの傾向が見られます。
それは,海外景気の影響を比較的受けにくい内需系企業が上位に並んでいることです。
貿易戦争が懸念される中,具体的な対応を図りはじめたと考えられます。
さらに大型株の構成比が下がり,時価総額が300億円未満の小型株の比率が4%台から7%に高まりました。
アクティブファンドの場合,大型株中心で構成していては良い成績を残すことは難しく,指数を上回ることは難しいようです。
大抵の場合,指数を上回るアクティブファンドは,中小小型株を中心としたもので,大型株を中心としたものではありません。
中小小型株は銘柄選定が非常に難しいので,個人投資家はあまり手を出すべきではないのですが,目利きのできるファンドマネージャーであれば,リスクを取って大きなリターンを得ることも可能です。
今回の対策により,ひふみ投信は,守りつつも攻めの姿勢にはいったといえるでしょう。
直近の一ヶ月とはいえ,日経平均を上回る状態になり,藤野社長の手腕が発揮されているようにみえます。
投信の実力というのは,景気の上昇や後退局面をいくどか経てからでなければ,分からないものです。
そういった意味では,これからが真の実力の見極め時と言えるでしょう。
👇SBI証券の口座開設はこちら👇
👇読んで頂きたい記事です👇