「庶民は見た!私立中学校の日常」のコーナーは,私立中学校に通う親子の日常をご紹介いたします。
私立中学校を考えられている方の参考になればと思います。
私達の娘は,現在,私立中学校の2年生です。
我が家の中学受験は,小学6年生の夏休み明け,娘が「○○中学校に行きたい!」と妻に相談したことから突然始まりました。
このとき受験日まで残り4ヶ月弱!
それまでの勉強は,ごく一般的な通信教材のみで過ごしてきたため,急遽通うことにした塾でも合格は期待しないようにと言われていました。
ですが,志望校に入りたい一心で,娘は平日4時間,休日12時間以上の勉強を続け,難関私立中学校に合格することができました。
入学後,娘は念願の管弦楽部に入り,充実した日々を送っています。
一方で,親である私達夫婦は,ごくごく普通の家庭かつ公立校育ちであり,私立中学校はハードルの高いところでした。
ですので,入学後には家庭環境の違いや金銭面での格差を感じたりなど,庶民ならではの小さな悩みや驚き,ドラマがたくさんあります。
そんな庶民からみた,私立中学校の世界を,少しずつですがご紹介していこうと思います。(当コーナーは,中学受験の時期から,これまでの出来事をピックアップして振り返って書いていきます。リアルタイムな情報にはならないことをご了承ください。)
≪中学校2年生:1月中旬の出来事≫
こんにちは,ひなたママです。
娘が通う学校の大学入試合格状況の速報(AO・推薦)が出ました。
わが家の中学受験は,娘が決めた学校の一択でした。
学校の環境や,設備,何よりも教育方針がわが家の求めるものにぴったりだったので,特に異論はありませんでした。
ですから,大方の保護者が重視するであろう大学への進学実績については,簡単な確認にとどまりました。
ざっと見て,『上位40%に位置すれば国立大学』『頑張れば難関国立大学』ということだけ把握している状態で入学しました。
地方の私立中高一貫校の大学進学実績
入学して2年,進学実績や合格体験記を見て(特に推薦),あることに気づきました。
それは約4分の1の生徒が,AO・推薦入試で全国各地の私立大学に進学を決めているということです。
早稲田や慶応といった難関大学も複数名いるのですが,目立つのは関関同立やMARCHといった有名私大への合格者数で,推薦合格者の半数以上を占めています。
そして驚いたのは,県外の中堅以下の私立大学への進学が結構な数見られることです。(名前を聞いたことがない大学も。)
これは,地方の公立進学校や私立の超進学校ではあまり見られない現象だと思います。
娘の学校でこのような進学実績が出るのには2つ理由があると思います。
(余談ですが,一般入試を含めると実に90%近くのお子さんが県外に進学するそうです。このことを知り,娘と一緒に過ごせる時間がそう長くないことを覚悟しました。さみしいー!!)
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理由1)裕福な家庭が多い
県外の私立大学に進学するというのは,大変お金のかかることです。
ただでさえ高い学費以外にも,生活費の仕送りが発生するからです。
親の立場で考えると,第一志望校が県外の私大というのは,ある程度裕福なご家庭でなければ,そうそう選択肢に入るものではありません。
娘の学校には裕福なご家庭が多いため,難関大を第一志望にするには難しい学力のお子さんの場合,地方国立大学よりも就職に有利な関関同立やMARCHに人気が集まるようです。
庶民のわが家では,「基本的に,国立大学または早稲田・慶応のような難関私大であれば県外進学OK。ただし例外はある。(例外については後述します)」と娘に伝えてあります。
理由2)将来ビジョンをしっかり持ち,行動力がある
子ども側の視点で考えると,県外の中堅私大を選ぶのは「その大学で学びたいことが明確である」場合が多いようです。
これは合格体験記を読むとよくわかります。
中学高校生活での様々な体験(多彩な授業,国際交流や留学,ボランティア,部活動)を通して,自分が将来どのような仕事をしたいのか,そのために何を学ぶのか,とてもしっかり考えています。
・・・自分の高校時代を考えると落ち込むレベルです。
娘にもぜひ先輩達のように,目的意識を持った受験生になって欲しいと思います。
数年後,もし娘が将来ビジョンをしっかりと私たちに伝えてきたならば,たとえ県外の私大中堅校であっても全力で応援するつもりです。(これが理由1で出た例外です。私大の中堅校以下であれば学力的には大丈夫でしょうから,主には金銭面で応援です。)
娘がそのように成長したなら,もう将来を心配する必要はないと思います。
将来ビジョンをしっかり持った生徒が多いのは,娘の学校の特徴です。
学校行事等で感じることの出来る生徒たちの個性豊かな自己アピールと多様な経験,プレゼン能力の高さ,グループディスカッション等に対する慣れなど,6年間でしっかりと成長することが出来ていると感じます。
学校の教育方針がAO・推薦入試と大変相性が良く,その結果が合格実績に良く反映されていると思い,保護者として安心しました。
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AO・推薦入試実績は,中学受験の志望校を選ぶ参考になる
AO・推薦入試実績をよく確認してみると,学校によって特徴があり,見えてくる学校の姿があります。
これは中学受験の際,志望校を選ぶための有益な情報となると私は思います。
もしも,学校の教育方針と合わない大学進学実績だとしたら,それは何か嫌ですよね。
AO・推薦入試の合格状況が公表されている学校は,ぜひ確認してみてください。
HP等で公表されていなくても,学校通信などで在校生の保護者にお知らせさせる場合があるため,在校生の保護者にツテがあるなら聞いてみても良いかもしれません。(進学状況は,在校生の保護者にも重要な情報ですから。)
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