こんにちは,ひなたパパです。
厚生労働省が『生活保護制度の現状について』という報告書を開示しました。
その内容は,「生活保護の伸び率が減少している」というものでした。
このような情報を見ると,貧しく生活が成り立たない人は減っているのだな,と感じられるのですが,同報告書ではこのようなグラフも報告されています。
驚くべきことに,被保護人のうち65歳以上の増加率だけは,年々物凄い勢いで増えています。
一方で,その他の世代は減少傾向にあり,結果,生活保護受給者の割合は横ばいといった内容となっています。
生活保護受給者数は214万人を超えており,このうち,実に45.5%が65歳以上という結果が出ているのです。
また,その中でも約25%が月額10万円以下での貧困生活であり,こうした高齢者をメディアでは「貧困老人」「下流老人」と形容しています。
生活保護は,障害者や,その介護のために仕事ができない人たちが,必要最低限に生活するための制度であり,決して無計画に人生設計した人の逃げ道ではありません。
ですが,生活保護受給者全員が心身に問題を抱える人や関係する人というわけでなく,若いうちに散財し,老後に必要な資金を準備していなかった人達が,実際にはとても沢山いるのです。
もはや自業自得と言ってよく,今後もこのような傾向が続くのであれば,今にも増して,若い世代ほど不利益な時代となります。
結果として若者たちは,ますます老後防衛のため貯金に走り,消費は増えず経済は一向に良くならない,という悪循環から抜け出せないようになるのです。
このままでは,若者たちは節約や貯金といったものを強いられ,老人になっても年金受給を70歳までは貰えず,支給額も少なく,一生厳しい生活をする必要がでてくるのです。
実に不憫でなりません。
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もちろん,高齢者が全て悪いわけではありません。
老後計画を立て,きちんと貯蓄や仕事をしてきた人は,今の年金制度で十分な生活ができているのも事実です。
ご存知の通り,保有資産の多くは,高齢者が全体の多くを占めています。
一方で,無計画な人は,散財し気付けば貯金なし,65歳以降になっても働けるような準備(スキルアップなど)もしておらず,国に面倒をかけているのです。
中には,生活保護を勝ち取ったと喜ぶ老人もいるようで,高齢者の経済格差は目もあてられない状況です。
若者は,このような状況に不満をもつものの,コツコツと老後のために貯金をしたり,もはや諦めモードで,大きな声を出す気力もないようです。
政治家も同様に,老人を敵に回すと票が獲得できないからとご機嫌を伺い,今の若者の明るい未来を切り開くための対策を断行しようともしません。
幸いなことに,日本は少子高齢化,経済成長も国全体では望めませんが,世界レベルでは今後も経済成長する予測が出ています。
貯金でコツコツ貯めることも大事ですが,私はその一部をぜひ資産運用にまわし,自己防衛をして欲しいと思っています。
つみたてNISAの制度などを活用し,お金に働いてもらい,少しでも豊かな老後準備を進めることをおススメします。
今の若者に優位な点は,時間があるということだけなのです。
下流老人にならないためにも,金融リテラシーは身につけていきましょう。
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