こんにちは,ひなたパパです。
各種メディアにおいて『人生100年時代』と題し,豊かな老後を過ごすために「65歳からでも投資は遅くない」と勧めるような内容見かけます。
ですが,退職金で投資デビューして大損をしたといった人も多くいるようです。
そのような中,金融庁では「毎月分配型投資信託」と「ドル建て終身保険」といったものを問題視しています。
今後は,銀行の販売する「投資信託」や「高金利通貨」にもメスが入るのでは?とも感じています。
なぜなら,これらの金融商品を購入した高齢者から発せられる「リスクに対しての説明が不十分!」といった苦情が年々増加しているからです。
「毎月分配型投資信託」は,ファンドの収益を超えた分配金を支払っている実態があり,元本の取り崩しをするので「タコ足」的に資産価値を侵食していることで問題視されています。
また「ドル建て終身保険」は,積み立て利率が分かり難い(積み立て利率と実質利回りは違う)ので,実質利回りを明記するように金融庁は各種生命保険に指導しています。
私は,「ドル建て終身保険」を将来の資産形成として積極的にポートフォリオに組み入れています。
というのも,日本の終身保険や学資保険といったものは,手数料は安いですが,返戻率が非常に低いからです。
一方,「ドル建て終身保険」は,たとえ手数料は高くても,円建て終身保険より返戻率が高く,確実に資産が増えます。
貯蓄型保険というのは将来の受取額が決まっているのですから,手数料云々よりも,返戻率の高い商品を選ぶことは,ごく自然なことと思っています。
ただし,為替リスクがあるので,将来円が安全と考えるか,ドルが安全と考えるかはきちんと判断すべきと思います。
私の資産運用については,こちらの記事を参考にしてください。
👇1億円貯めた資産運用👇
私は,「ドル建て終身保険」をポートフォリオに取り入れた方が良いとの考え方ですが,高齢者については,終身保険のように流動性がないものを購入するのは大きな間違いだと思っています。
利回りの高いドル建てであっても,10年くらいは元本割れします。
少なくとも20年くらいは,じっくり育てる期間が必要なのです。
投資商品の大きなリスクのひとつに,流動性がないことがあげられます。
例えば,クラウドファンディングなどは,その代表格です。
クラウドファンディングは事業の失敗が分かっても,損切りすることもできず,損失が拡大することを傍観するのみです。
高齢者は「流動性のない投資商品にして手を出してはならない」のです。
そもそも,年金世代は,万が一の死亡保障に備える必要性のある人は少ないはずです。(相続対策などは除く。)
また,将来,米ドルが安全と思われても,20代~40代の人と違い,時間的な余裕は短いですから為替リスクは高くなります。
このような観点からも,退職金を利用して,ドル建て終身保険に手を出すべきではないでしょう。
スポンサーリンク
さて,このほかにも,気をつけるべきものは多くあります。
特に最近では,高金利通貨で大損をした高齢者が多くいます。
年率10%などという魅力的な金利に魅かれ,利息で生活したいと退職金を投入し,大損したという話です。
最近では,トルコリラで大損した高齢者から苦情殺到,といった話を聞きます。
👇トルコリラは買いか?👇
高金利通貨は,過度なインフレを抑制するために高金利になっていることを忘れてはいけません。
つまり,高金利通貨は,円より通貨価値が低く,円高になりやすいのです。
金利が高いといっても,それ以上に円高になる可能性は極めて高いので,高齢者に限らず,手を出すべき商品ではないと思います。
利回りが少なくても,先進国の通貨を購入するべきでしょう。
では,もしも65歳からの資産運用をするとして,何がおススメかといったら,金融庁お墨付きの「つみたてNISA選定銘柄」の中でも,分散型投資信託(株式,債権など商品分類の違うもので構成されたもの)への投資です。
ただ,投資信託ですので,長期保有であっても必ず値上がりするといったことは,保障されていません。
ですから,数年かけて,資産の3割程度までに抑えて投資するのが良いと個人的には思っています。
投資信託ではリスクが高いというのであれば,信用度の高い国債や社債でも良いと思います。
やっても分散型投資信託,債権で,それ以上にリスクのある投資はするべきではないと考えます。
私の意見は,今の世の中と逆行した意見になりますが,65歳を過ぎたら,投資は最小限に控え,投資でお金を増やさなくても良いように「生活を整える」ことの方が重要と考えています。
間違っても,退職金で投資デビューし,一攫千金を狙うようなことはするべきではないでしょう。
👇読んで頂きたい記事です👇