こんにちは,ひなたパパです。
築14年にもなると,外壁塗装の訪問販売が多くなります。
わが家は,築年数のわりには綺麗な状態です。
汚れが目立ちにくい素材で,新築したときと見た目はあまり変わりません。
日当たりのよい箇所にチョーキング現象が少し見られますが,それ以外に劣化は見られません。(コーキング部分のヒビなど)
ですので,玄関先で軽く話を聞いて切り上げるようにしていますが,どの会社の営業さんの意見も,インターネットで調べたりしても,年数的にはそろそろ外壁塗装をやり直す時期のようです。
- モニター販売がやってきた!
- まずは外壁チェックを受ける
- 外壁チェックの結果は?
- モニター内容の詳細
- モニターで使用する塗装剤
- モニター価格の見積もりがコレ!
- 業者について調べてみた
- 外壁塗装,どうするの?
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モニター販売がやってきた!
先日,またしても外壁塗装の訪問販売がやってきたのですが,いつもとは少し違うモニター販売だったのです。
今回のモニター販売は「外壁塗装した結果を宣伝に使わせて頂くのでお安くしますよ!」というものです。
この商法,実際にはあまり安くないということであまり評判はよくありません。
とはいえ,私は自分で納得できないものは断る自信があるし,色々聞くと勉強になるので,この機会に話しを聞いてみることにしました。
じっくり話を聞いてみると,いつものモニター販売とは違う印象を受けました。
というのも,一般的に悪徳と言われる「屋根(瓦)」や「外壁塗装」の訪問販売には,以下の特徴があります。
- 「足場代を無料」にする。
- 1週間以内に決定しなければ,この割安価格では提供できない。
- 劣化が酷く,放置していたら,将来もっと高額になる。
この3点(「足場無料」「短期契約」「不安を煽る」)が王道です。
まずは外壁チェックを受ける
この業者さんは,まず外壁のチェックを行いました。
代表的なチェック項目は,以下のようなものでした。
コケやカビが外壁についていないか?
- 外壁に発生しているコケ・カビは内部に浸水している恐れがある。
- 内部からの場合,構造材を交換する必要性も出てくる。
チョーキングが発生していないか?
- チョーキングが発生した外壁を指でなでると,白い粉がつく。
- 塗料が分離して粉化をする現象で,外壁を保護する塗料がなくなるため,外壁材自体の劣化を早める。
目地コーキングが劣化していないか?
- 外壁材の継ぎ目に用いるコーキング剤が劣化すると,亀裂箇所から建物内部に浸水する恐れがある。
外壁が浮いていないか?
- 日当たりによる反りで外壁が浮く場合がある。
- 放置すると外壁の割れ,浸水の恐れがある。
ひびがないか?
- 外壁が劣化するとひび割れが発生する。
- 放置すると,浸水の恐れがある。
外壁チェックの結果は?
これらのチェック項目のうち「外壁が浮いていないか?」という点検項目以外は,素人でも判断できます。
私は,友人に建築関係者がいるため,このあたりのセルフチェックの仕方を教えてもらっています。
わが家でいうと,日当たりのよい場所に「チョーキングが発生」しているだけで,その他の問題は発生していないようです。
さて,その業者がどのような判断を下すのかと思っていたら,セルフチェックの結果と同じで,「少しチョーキング現象が見られるが,すぐに塗装をやり直すほどではない」ということでした。
悪徳訪問販売の「不安を煽る」ということはありませんでした。
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モニター内容の詳細
外壁チェックが終わると引き続き,部屋で詳しく話しを聞きます。
モニター価格で提供できるのは3棟限定とのこと。
施工時や施工後に宣伝材料として使用するのだそうです。
そして割引はあるのですが「足場無料」「1週間以内に」といったキーワードも出てきません。
「先着3棟のみとなりますので,間に合わない場合には,ご了承ください」といったことだけでした。(新たな手口?と少し勘ぐりました。)
モニターで使用する塗装剤
気になる塗装剤は,自然石調セラミック系塗材ラピスというものでした。
この塗装剤は,以下のような特徴があります。
- 自然石と高温で焼成した無機質の骨材を使用した塗料。
- 水性塗料で塗装時に臭いも少なく人体への影響が少ない。
- 自然石と骨材を細かく砕いたものを混ぜ合わせた塗料であり,外壁塗装後は表面が立体的。
- 高級感があり意匠性の高い仕上がり。
ラピス塗装は,株式会社アペティーから販売されている塗料で,以下のような仕上がりです。
特に,以下のような特徴が優れていました。
防水・通気性
湿気は通すが雨水の侵入を防ぐ。
- 結露の発生を防ぎかつ外からの浸水も防ぐ。
外壁は水分が天敵ですので,この性質が優れていれば,建物を経年劣化から守ることができます。
実際に目の前で「防水・通気性」のテストをしてくれました。
ベニア板にラピス塗料を塗ったものに,水と空気を同時に押し込み,空気のみが貫通するかテストするのです。
結果,水は一切通しませんでしたが,空気は抜けていく様は,驚きを隠せませんでした。
弾力性
塗料に弾力性を持たせている。
- 外壁自体の動きに塗膜が追随することでひび割れを防ぐことができる。
ベニヤ板にラピス塗料を塗ったものを捻じ曲げて,ひび割れするかをテストするのです。
ぐにゃぐにゃさせても,弾力があるので,まったくひび割れしません。
他のセラミック塗料は,同じ動作をすると,ひび割れを起こしていたので,差は歴然としていました。
耐用年数
話を聞いて驚いたのは,耐用年数が30年ということ!
ただし,これは,ラピスを販売している株式会社アペティーが正式に公表しているものではありません。
試験値などから,ラピスは30年近い耐用年数があると,一部の塗装業者から評されているとのことです。
とはいえ,セラミック系塗装剤の中では,トップクラスの品質ということは分かります。(後日,建築関係に勤める友人に聞いても,他のセラミック系より優れているとのこと)
モニター価格の見積もりがコレ!
見積もりをお願いし,1週間後に見積書を頂きました。
業者の方の都合もあり,見積もりの内訳金額はご紹介できません。ラピス塗料を使用した4LDKの家での価格と考えてください。
こちらです。
通常約200万円の施工が5万円引きされたものからスタートしました。
その後,価格交渉をした結果,128万円となりました。
この金額は,利益なしの原価に近い金額とのことです。
株式会社アペティーのサイトを見ても,塗料の価格を水増ししているようなことは伺えませんでした。(足場代など,基本工事が他社より格安)
外壁塗装のついでに,屋根塗装も見積もり(22万円)して頂き,合計150万円となりました。
高価な塗料を使用し,屋根の塗料も行っての150万円という価格です。
「これは格安かもしれないな?」と思いつつも,どのような会社なのか十分な確認が必要といったことから,検討に1週間頂く約束をし,外壁塗装業者の方と打合せを終わりました。
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業者について調べてみた
調べて見ると,この業者は以下のような点から安心感がありました。
- ISOを取得している
- 瑕疵担保責任がある(欠陥があれば無償でやり直す)
- 保証期間が1年ある
- 定期点検してくれる
- 拠点が私の住む近郊に進出している
いずれやるなら,今やっておこうと思った矢先,先方より「3棟成約したのでご提示の価格では提供できなくなった」と連絡がありました。
モニター価格でない場合,値引きは5万円のみ。(もともと基本工事が格安なので仕方ないといった感じ)
ですので,約218万円もの費用がかかります。
先着順とは聞いていたものの,あまりにも早い流れで,完全に乗り遅れてしまいました。
後日,友人に見積もりを見せると「ラピス塗料でこの価格は激安だね」と言われる始末。
石橋叩きすぎて,本物のモニター販売を引いたにも係わらず,逃してしまいました。
外壁塗装,どうするの?
業者さんも,「まだ数年は塗装をやり直さなくても大丈夫そうなので,別の機会に・・・」といわれていたので,焦らず探そうと思います。
今では,棟数限定のモニター販売なら,「本当にお安いのでは?」と思っています。
あと,ご近所の方がラピス塗装で塗り替えしているので,数年後お話に伺い,デメリットがないのか確認したいと思います。
テストを見る限り,非常に優れたものであると思ったのですが,いくらラピス塗料が優れていても,つなぎ目のコーキングの劣化はあるはずなので,このあたりのメンテナンスが実際どうなのか気になるところです。(コーキングの劣化はどんな塗料を使っても問題となるので,ラピス塗料だけの問題ではないのですが・・・)
とりあえず今後は,この見積書をベースに一括見積もり時の競合や,訪問販売員が来られた際の評価を行えるので「今回はこれで良し!」と考えることにしました。
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