こんにちは,ひなたパパです。
直近一ヶ月,ひふみ投信が日経平均のパフォーマンスを上回ってきました。
ここ数ヶ月の間,日経平均に負け続けてきたひふみ投信に希望の光が見えてきたのかもしれません。
ひふみ投信の藤野社長は,コラム『「大金持ち」が絶対に「タンス預金」をやらない理由』の中で,このように語られています。
そもそも私が日本の投信市場をもっと盛り上げようと頑張っているのは、個人の金融資産が現預金に偏っている今の状況を非常にもったいないと思っているからです。自宅に置いたままの現金、すなわち「タンス預金」ではお金が増えることはありませんし、マイナス金利政策のもと、銀行にお金を預けていてもやはりお金はほとんど増えません。
実際、個人金融資産が現預金に偏っている日本では、その伸びが小さいことがわかっています。
たとえばアメリカでは、個人金融資産に占める現預金の比率は13%程度に過ぎず、株式や投信が約45%にのぼっています。そしてお金がきちんと社会で活用されている結果として、個人金融資産全体は過去20年で3倍以上に伸びているのです。
引用:「大金持ち」が絶対に「タンス預金」をやらない理由(藤野 英人) | マネー現代 | 講談社(2/3)
このコラムは2018年9月20日に書かれたもので,ひふみ投信が不調となり大バッシングをあびる前のものです。
見出しも,タンス預金者を小ばかにしたもので『タンス預金43兆円というアホらしさ』といったものでした。
タンス預金がいかにアホかということを,自信満々に語られていたのです。
絶好調であったひふみ投信ですから,鼻高々に語られる姿は,投資家にとっては心強いものであったでしょう。
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さらに,こうも語られています。
日本人が「お金好き」だということはデータにも表れていて、2017年の第一生命経済研究所の推計によるとタンス預金はおよそ43兆円にものぼります。つまり、タンスやツボの中(最近は靴箱、冷蔵庫ということもあるそうです)などにしまいこんで手元に現金を置きたいという人がそれだけ多いわけです。
実際、関東地方で水害が起きたとき、ある金融機関が避難所に臨時のATMを設置したところ、たった1時間半ほどでATMがお金でいっぱいになってしまったといいます。「当面のお金を引き出せるように」と設置されたはずのATMでしたが、避難してきた人たちの多くがタンス預金をリュックなどに詰めて持ち出していて、それをいっせいに預けたため、引き出されるお金より預けられるお金のほうが多かったのです。
引用:「大金持ち」が絶対に「タンス預金」をやらない理由(藤野 英人) | マネー現代 | 講談社(2/3)
日本人はどうやらタンス預金が大好きなようです。
私は,手元に現金を置いておくのが怖いので銀行に預けていますが,43兆円もの現金が世の中のタンスや壺にしまってあるとは驚きです!
こういったタンス預金を日本人がなぜするのか調べたところ,以下のようなメリットがあると感じられているようです。
- 相続税対策で有効
これは,違法ですよね・・・。
きちんと税金は払うべきとは思うのですが,タンス預金をする人の目的として,このようなことがあるのは事実なようです。
- ペイオフ対策
銀行に預け入れをすると,万が一銀行が破綻した際に1,000万円の元金と利息しか保護されません。
その対策だとか・・・。
ただ,複数の金融機関に分ければ済むだけの話なので,あまり説得力を感じません。
- ATM手数料がかからない
手元にお金を置いておけば,ATM利用手数料はかかりません。
金融機関の普通預金の金利が年0.001%という状況下で,預けるメリットはまったくなく,利息よりATM手数料が多くなるのは,必然といえます。
また日本人は,現金が手元にあることに安心感を覚えるのかも知れません。
まぁ,貯金であってもタンス預金であっても,お金が現在では増えないのですから,藤野社長のタンス預金者だけをターゲットにアホ呼ばわりするのはどうかと思いますが・・・。
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結局のところ,藤野社長のいいたいことは,こうです。
たとえば企業の株式を買えば、投資されたお金は企業の成長のために活用されます。企業が成長すれば投資した人はその果実を得ることができますし、企業活動は社会全体を豊かにするのです。
そもそも長者番付に載るような世界の「大金持ち」と呼ばれる人たちは「現金」を持っていません。「現金」を持っていてもお金は働かないからです。本物のお金持ちになりたかったら、現金を貯めずに成長する会社や不動産に投資するしかありません。そして日本人みんなが消費や投資をすることが社会を活性化し、日本経済を強くし、世界的な競争力を高めて日本の未来を明るくすることにつながるのです。
ツボやタンスの中にお金を寝かせている場合ではありません。
引用:「大金持ち」が絶対に「タンス預金」をやらない理由(藤野 英人) | マネー現代 | 講談社(3/3)
壺やタンスにお金を寝かせていても,お金は増えることない。
だから,お金持ちになりたいのであれば,現金を溜め込まずに投資するしかないと。
このコラムをかかれてから数ヶ月も経たないうちに,ひふみ投信は不調となり,藤野社長も声のトーンは小さくなるばかりした。
そして,ひふみ投信の投資家は声を荒げ,日々不安になるばかりでした。
ですが,ここ一ヶ月のパフォーマンスを見ると,日経平均を上回るパフォーマンスを発揮しはじめたのです。
下図が日経平均との比較です。
赤線:日経平均
青線:ひふみ投信
そして,直近3ヶ月のパフォーマンスは,以下の通りです。
赤線:日経平均
青線:ひふみ投信
3ヶ月ではまだ指数に負けていますが,なにやら風向きが変わっているのかも知れません。
藤野社長のビックマウスがまた聞ける日が来るように,ひふみ投信の投資家は心待ちにしましょう!
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