こんにちは,ひなたパパです。
ひふみ投信の下落率が大きく,パフォーマンスは日経平均を下回り,ひふみ投信の投資家の不満がとまりません。
投資は自己責任であるにも関わらず,成績が振るわないということで不満をいうのは大間違いです。
リスク商品に投資をしている自覚が足りないと言わざるを得ません。
ひふみ投信は,日経平均のような指数に連動するインデックスファンドではなく,アクティブファンドに分類されます。
アクティブファンドとは,簡単に言えば,ファンドマネージャーが株式の売買を行い,指数を上回るように運用するファンドを指します。
アクティブファンドは,インデックスファンドに9割が敗北するといったことは有名な話で,アクティブファンドへ投資する人はそのくらいの情報を仕入れておく必要があります。
ひふみ投信は,中小小型株を積極的に組み入れしており,中小小型株は大型株よりハイリスク・ハイリターンの商品になります。
つまり,株価上昇局面であれば,中小小型株は大きく値上がりするため,大型株で構成されたような日経平均のインデックスファンドを上回るのはそこまで難しい話ではありません。
逆に,株価下落局面であれば,中小小型株は大きく値下がりするため,どんなに有能なファンドマネージャーであっても,そのような相場で好成績を残すのは至難です。
つまり,販売会社はファンドの特徴を説明しているのですから,ひふみ投信が株価調整局面では,運用成績が悪くなるのは当然の結果といえるのです。
ひふみ投信以上に運用成績が高く有名なのが,ジェイリバイブです。
この商品は,ひふみ投信以上に中小小型株の組み入れ比率が高いため,株価上昇局面では,ひふみ投信のパフォーマンスすら圧倒していました。
ひふみ投信,ジェイリバイブ,日経平均の直近5年のパフォーマンスは下図の通りです。
青色:ジェイリバイブ
赤色:ひふみ投信
緑色:日経平均
株価上昇局面では中小小型株の組み入れ比率が高いファンドが好成績を残し,下落局面では成績は悪くなります。
直近1年では,以下の通りとなります。
青色:ジェイリバイブ
赤色:ひふみ投信
緑色:日経平均
2018年のような調整局面では,大型株で構成される日経平均が最も成績が良くなるのは当然の結果に思えます。
逆にジェイリバイブのような中小小型株ばかりで構成されたものは,運用成績は非常に悪くなります。
ファンドの簡単な特徴を捉えて,このようなことはリスクとして考えておく必要があるにも関わらず,日経平均より成績が悪いと不満を多く言う投資家が多いのです。
ひふみ投信に投資した人は,何故,ひふみ投信を選ばれたのでしょうか。
過去の運用成績だけを見て,マイナス運用になることを想定していなかったのでしょうか?
日経平均よりパフォーマンスが悪くなることは,少しも想定していなかったのでしょうか?
リスク商品に手を出しておきながら,自分の思い通りの結果にならないからといって不満をいうのは,あまりにも自分勝手と言えるでしょう。
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ひふみ投信は,純資産額が増えて,随分と銘柄の構成が変わりました。
具体的には,運用成績が悪化してきた2018年7月末の保有銘柄数は228銘柄,上位10銘柄のうち9銘柄が大型株で占められています。
銘柄数は日経平均(225銘柄)を超えている状況です。
もはや,インデックスファンドのような分散投資になっており,かつ手数料が高いため,日経平均を上回るのは難しい状況といえるでしょう。
過去を振り返ると,2016年12月末時点のレポートでは,保有銘柄数は133銘柄,上位10銘柄のうち大型株は2銘柄です。
10年前まで遡ると,保有銘柄数はわずか29銘柄で構成されており,ごく一握りの成長性の見込める銘柄に集中投資していたのです。
中小小型株でも,銘柄を間違えると上昇局面においても成績は悪化します。
そういう意味では,驚異的な成績を残し続けることが出来た要因が,優秀なファンドマネージャーの手腕であったことは,容易に想像できます。
ただし,現在は純資産額が大きくなりすぎ,大型株,中小小型株をバランスよく組み入れしたアクティブファンドになってしまいました。
このような特徴になったひふみ投信を,今後も買い続けるか,最後に判断するのは自分自身です。
ひふみ投信を信じている人は,いずれ,また高パフォーマンスを発揮してくれると信じて「今は安く買えてバーゲンセールだ」と喜びます。
逆に,ひふみ投信を信じていない人は「日経平均よりパフォーマンスが悪い!ファンドマネージャーは説明をしろ!」と怒りの大合唱です。
もう一度言いますが,投資は自己責任です。
ひふみ投信が信じられなくなったのであれば,インデックスファンドに乗り換えるなり,損切りするなりしたらよいのです。
投資で損をして文句をいうのであれば,はじめから投資なぞするべきではないのです。
リスク商品に投資しておきながら,必ず儲かると思っているのであれば,株式投資がどういったものか勉強しなおす必要があるでしょう。
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