こんにちは,ひなたパパです。
株式市場の好景気のサイクルは終了し,不景気のサイクルに入ったと考える有識者が増えてきました。
強気のアナリストも未だ多いですが,私はリスク管理の観点から,悲観的なアナリストの意見を重要視しています。
株式市場は乱高下を繰り返しており,日々株式市場の動向が気になり,せっかくの休日も株の損失ばかりが気になるといった人が多いでしょう。
読者様よりコメントを頂きました。
類似の質問が多いため,以下のコメントを代表に,私の個人的な意見を述べたいと思います。
投資は自己責任ですから,それをご理解のうえ,一個人の意見としてお聞きください。
積立NISAを使った投資信託をオススメするとありますが、今の相場環境は絶望的に乱高下する環境となっており、積立額が多ければ多いほど、マイナスが膨れ上がっていく相場ではないでしょうか。 昨年はどこの投資信託においても運用益はマイナスがほとんどで、プラスになっているのはREITだけという状態です。かの有名なひふみ投信も10%以上のマイナスになっています。アメリカのS&P500の相場においても同じことが言えるのではないでしょうか。インデックスファンドでも結果は同じ、長期で持ち、日々の株の動向が逐一気になる人には不向きではないでしょうか。 私は昨年200万ほど株で損失を出しています。投資信託のみで運用しようと思いましたが、相場の乱高下及び現状の6ヶ月 1年 3年のリターン率を見るとどれもマイナスだらけでなかなか良いファンドが見つけられません。どうしたらいいのでしょうか?
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私は,リーマンショック経験者です。
そのため,株式や投資信託といったハイリスク商品は怖いと実体験として感じています。
一方で,超低金利の貯金で資産が増えないことは周知の事実であり,お金を増やすためには,株式投資や投資信託での資産運用はするべきと考えています。
ですが,日本では個人投資家の9割が損失を抱えて市場を退場するといわれており,長期資産運用といったことが根付いていないとも感じています。
日本では投資は一般的ではありませんが,米国では投資は誰でもやっていることです。
アメリカ人のやっている投資とは,「長期・分散・積立投資」です。
この思想を取り入れたのが「つみたてNISA」なのです。
金融庁肝いりの制度ですが,アメリカ人のやっている「長期・分散・積立投資」の投資を真似して制度化したもの,と考えて頂ければよいかと思います。
私が,株式投資や投資信託でおススメしているのは「つみたてNISA」のみです。
この制度は,ご存知の通り20年間非課税で,投資方法は「時間を分散して買う」「商品を分散して買う」「長期保有する」ことを前提としています。
少なくとも20年間は「長期・分散・積立投資」して下さいというものです。
非課税期間を長期の20年にすることで,長期資産運用を促しているのです。
類似の制度にNISAがありますが,5年間しか非課税でない(5年後では元本割れリスクが高く逆に税制面でデメリットになり得る),NISA枠では集中投資になる可能性がある(個別株を買い付けられる)といったことで,個人的には特におススメといった制度ではありません。
👇NISAを理解していますか?👇
コメントを下さった方は,株式市場の乱高下でマイナス運用となっており,不安を感じているとのことですが,以前,私はこちらの記事を書いています。
👇暴落を喜べるスタイルを身に着ける👇
特に述べたいのは,以下の事です。
もし,あなたが長期投資家であり,毎月コツコツ積み立て,10年後,20年後を見据えているのであれば,株式市場の大暴落は喜ぶべきです。
今後来るかもしれない大暴落でも喜べるように,お金は一度につぎ込まず,10年,20年と積み立て続けられる額を,機械的にほったらかしで積み立てするだけで良いのです。
お金は一度につぎ込まないこと,10年,20年と長期に積み立てられる額で資産運用することが重要と考えています。
株価暴落局面でマイナス運用であっても「安く買付ができる」と思えなければなりません。
ご質問者様のように損失が気になる場合,「リスク許容度を超えた資産額を投入している状況」や「継続的に積立ができない状況」なのかも知れません。
そうでなければ,「今の投資先に不安を感じている」のでしょう。
私も,以下のようにつみたてNISAはマイナス運用ですが,5年くらい株価は軟調であって欲しいと思っています。
長期資産運用前提で,自分の信じている投資先であれば,マイナス運用であっても嬉しいだけに感じるようになります。
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さて,つみたてNISAにもデメリットはあります。
それは,投資先が間違っている場合です。
私は,少子高齢化・人口減少の日本の将来は暗く,20年後を見据えた場合,日本市場へ投資する気は全くと言ってよいほど起こりません。
質問にもあるように,ひふみ投信のようなアクティブファンドは,個人的には,日経平均の指数にも負けるファンドになったと感じています。
詳しくは,こちらの記事を参考にしてください。
👇ひふみ投信のパフォーマンスが悪化👇
こちらの記事に関しても,将来の株式市場はどんな専門家でも予測するのは不可能であるため,私の個人的な意見として読んでいただければと思います。
もしかしたら将来,再度驚異的なパフォーマンスを発揮することもあるかも知れません。
ですが,私は現在のひふみ投信を信用していないので,マイナス運用になれば不安が増え,いくら長期資産運用とはいえ保有し続ける自信はありません。
一方で,私とは違う観点でひふみ投信を分析し,将来値上がりが期待できると思う人は,ひふみ投信を信じて積み立てればよいと思います。
良いファンドとは,自分が信じることが出来るファンドであって,今現在好成績を残しているファンドではありません。
ひふみ投信も1年前までは,テレビやメディアで大絶賛されるものでした。
それが今では,運営会社のレオス・キャピタルワークスのTwitterでは投資家の不満が爆発です。
S&P500についても,過去驚異的なパフォーマンスを発揮していますが,将来どうなるか全く分かりません。
しかも為替リスクがあるため,円高になれば損失は株価の値下がり以上にダメージを受けます。
ですが私は,S&P500が暴落しても円高になっても,全く気になりません。
米国は,先進国の中でもより優秀な人材が世界各国から集まり,いくつもの企業が成長し続けています。
そして何より,国が成長するには,人口構造や人口の増加が重要となります。
先進国は,日本で見られるように,成長期が過ぎると成熟期にはいり成長は頭打ちになります。
ですが,米国だけは異なり,先進国の中でも人口増加が長期に渡り増え続けることが見込まれている国です。
私は,このような国であれば,現在から20年後は間違いなく成長していると考えており,目先の株価暴落はバーゲンセールにしか感じられません。
私が好む投資信託は以下の記事で紹介しています。
👇楽天VTIで全米まるごと一括買い👇
また,為替については,以下のような見通しを立てています。
👇直近は円高,将来は超円安へ👇
当面は円高傾向が続くと考えていますが,国力の衰退が顕著に表れる20年後は超円安になると考えています。
ですから,強い円で多くの米国の投資信託を買えるということで,今現在の値動きは気になりません。
最後になりますが,我が家では資産を以下の4つに分類して資産運用しています。
- 私の個人資産(結婚前に貯めたお金で短期トレードを実施。ハイリスク・ハイリターン資産運用)
- 妻の個人資産(ブログ収入をコツコツ貯金)
- 夫婦共有資産(結婚後に夫婦で貯めた資産。ローリスク・ローリターン資産運用)
- 娘の資産(私の個人資産を年100万贈与。ローリスク・ローリターンの資産運用)
このうち,夫婦共有資産と娘の資産についての資産運用を記事にしています。
👇1憶円達成!夫婦共有資産👇
👇1500万円!娘の資産👇
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記事を読んで頂けるとお分かりかと思いますが,株式や投資信託の比率は「株式の値動きが気にならないポジション」としています。
株式や投資信託といったリスク商品ばかりでなく,債券,個人年金,貯蓄型保険などバランスよくポートフォリオを組んでいると思います。
各個人でリスク許容度は異なりますので,以下の点を確認してみてください。
- 自分のリスク許容度以上の資産を,リスク資産に投入していないか
- 継続的に20年という長期に渡って積立できる計画となっているか
- 自分の信じられる投資信託に投資しているか
今の現状をどうすれば良いかとの質問についての回答は,「投資は自己責任なのですから自分で判断してください」というところですが,私なら,以下の対応を図ります。
- 信じられる投資信託に切り替える(損切りして買い付けなおす)
- 株式市場の動向が気にならないレベルまでポジションを縮小する(一部損切り)
- 当面,つみたて額を縮小する(一時中断も考える。ただし,つみたてNISAに限れば,私は限度額一杯積み立てます)
株式投資というのは,参加するタイミングによっては実がつくまで精神的に辛い時期があります。
個人投資家が9割負けるといわれる理由のひとつに,この辛い時期を乗りこえられないといったこともあります。(株の下落が今後もずっと続くと思い不安になる)
お金より精神的安定が一番の財産なので,損を取り戻す思考よりも,どうすれば精神的に楽になるかを考えた方がよいかと思います。
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