こんにちは,ひなたパパです。
金融リテラシーの低い知人が,「リボ払いが超便利!」と嬉々として話してきたのは2年前の出来事です。
「毎月決まった額だけ支払えば良いから,計画が立てやすい!」とドヤ顔で話をしていたことを思い出します。
それが現在では「元本がまったく減らない!何年間払い続ければ終わる?」と悲鳴を上げています。
驚くべきは,このような状況になっても,リボ払いの仕組みを理解しようとしない彼の姿勢です。
2年前にリボ払いの怖さを説明したのに,「理解できない!毎月決まった額で返済できるから便利だろ?」と,彼は全く聞く気がありませんでした。
金融リテラシーが低い人はクレジット会社の良いカモになり,金融リテラシーのある人がクレジットカードをお得に使うという,悲しいほど弱肉強食の世界が広がるのが,クレジットカードの世界なのです。
クレジット会社は,カモを見つけてはリボ払いで払わせようと誘導します。
- 借り入れをまとめてスマートに返済できる
- 毎月定額で返済できて便利
- 利用額に合わせてポイント還元
- 一括払いをリボ払いに変更するだけでポイントプレゼント
このように利用者の興味を引き,リボ払いを長期間させることで手数料をがっぽり,骨までしゃぶるのですから恐ろしい話です。
また,最近では,クレジット残高をネットで照会を簡単にできるようになりました。
そこにも罠が仕掛けられています。
私の愛用する楽天カードも例外ではありません。
クレジット照会画面を見ると,いとも簡単にリボ払いに変更できるようになっているのです。
支払金額の上に「今月のお支払い金額を減らすことができます!」と目に付きやすく「今月の支払い多いなぁ」と思った人は安易に飛びつけるようになっています。
そして,手続き画面に移動すると・・・
『1万円以上「あとからリボ払い」をご利用でもれなく2,000ポイント実施中!』と,出来るだけ大きな金額で長くリボ払いをさせる罠が待ち構えています。
庶民の味方である楽天カードですらこの有様です。
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リボ払いは,大きく「残高スライド方式」と「定額方式」の2種類があります。
なかでも恐ろしいのが,「定額方式」です。
説明を見て頂くとこのように書いてあります。
- 支払残高が増えても毎月の支払額は変わらない
- 支払期間は延びる
金融リテラシーの高い人であれば,この説明だけでどれだけ恐ろしいことか分かります。
一方,金融リテラシーの低い人は,「おぉ!残高が増えても支払額は増えないのか!素晴らしいシステムだ!」と大喜びです。
このような危険性を図で分かりやすく説明しているにも係わらず,カモがネギを背負ってやってくるのですから,クレジット会社は笑いが止まらないことでしょう。
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一般的に,カード会社はリボ払いの年率を15%前後で設定しており,手数料は非常に高額となっています。
リボ払いは支払残高が大きくなっても,支払額は変わりません。
いくら使っても1ヶ月に設定した金額しか引き落とされることはないのです。
だからこそ借金を増やしても,その実感がまったくないのです。
しかし,それが結果的に新たなリボ払いに繋がり,いつの間にか支払残高が増えることで「利息だけの支払い」となってしまい,元本がまったく減らないリボ払い地獄の状況に陥るのです。
もし,金融リテラシーが高いのであれば,下図の会話だけでもリボ払いの恐ろしさが分かるはずです。
女の子:リボ払いって毎月の支払額が一定の便利なサービスなんですよね?
おじいさん:そうだね,毎月の支払額の中身は,元本返済額と手数料の合計だよ。
クレジット会社は,このような丁寧な説明をしているにも係わらず,「リボ払いは素晴らしい」と思ってもらえるのですから,なんとも美味しいビジネスモデルを作り上げたものだと感心しています。
分割払いは借入額に応じて支払い額が増えるので,自分の借入額を把握管理できるのです。
しかし,リボ払いは借金をどれだけしたか全くわからなくなってしまうので,リボ払いだけには手を出さないようにしましょう。