こんにちは,ひなたパパです。
10数年前までの妻は,福袋が好きな人でした。
毎年ではありませんが,お正月の早朝からお義母さんとデパートに出かけて,福袋商戦に参戦していました。
お気に入りの店の福袋を2~3個購入し,帰宅後にお披露目会です。(一応,予算は2万円と決めていました)
「1万円の福袋に3万円分の商品が入ってる!」とか「こっちは当たりだけど,こっちはイマイチだね~!」などと,女性同士で盛り上がっていたものです。
そして「これは着れないけど,それでもお得だったわぁ~♪」と大満足な様子なのでした。
さて,福袋という風習は,明治時代にまで遡ります。
呉服の生地を福袋として販売を始めたことが起源といわれています。
昭和に入ると,百貨店を中心に福袋が売り出され,平成になると家電や寝具,文房具といったものまで幅広く福袋にして売り出されました。
定価合計3万円分を1万円で売り出すのですから,消費者からすると大安売りに見えて,百貨店の周りには開店待ちの行列ができます。(福くじ入り等もあり,購買意欲を刺激するようです)
ですが,福袋を売っているお店は,ここぞとばかりに在庫処分の商品を詰め込みます。
半額セールでも売れなかった品を,まとめて処分できるですから,販売店はウハウハでしょう。
事実,アパレル業界に勤める私の知人は,その事情を知っているため,絶対に福袋は買わないと言っています。
理由は,「在庫処分品の,価格に見合わない粗悪品の集まりだから。」と一蹴です。
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最近では,無印良品を代表とし,本当にお徳な福袋も登場しています。
人気のあるブランドの「福袋」ほど,ネット予約や抽選という方法を取るようになっていて,本当にお徳な福袋は 店頭に並んでも購入することは出来ないのです。
逆にいえば,店頭で買える福袋はセール品を袋詰めし,まとめ売りしているに過ぎないのが大半といえるでしょう。
なぜこのような在庫処分品の詰め合わせに,人は群がるのでしょうか。
妻は福袋を開封し,「これはお気に入りになりそう♪」「う~んこれは部屋着かなぁ」「これは箪笥の肥やしかも・・・」「コートはお徳!」と会話が弾みます。
3万円分の服が入っていても,せいぜいお気に入りは1着~2着で,残りは着れる服と着ない服です。
それでも,1点でもお得な服が入っていると,彼女は満足気な表情をしているのです。
私が「1万円で気に入った服買った方が良くない?」と質問すると,「ワクワク楽しいし,すごくお徳なものが入っているかも知れないでしょ?いつも選ばないような服でも意外に素敵だったりするし。」と言うのです。
売れ残りの在庫処分品に良い品が残っているわけがない・・・。
私なら,お気に入りの服を友達とワイワイ買い物するだけにします。
妻の福袋の中身披露が終わり,春が来ると,「これは着るかも」といっていた洋服も数回袖を通した後にタンスの肥やしとなっていることに気づきます。
結局,自分で本当に欲しいと思ったものでなければ,ゴミとなるだけなのです。
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福袋は,このように大抵がゴミとなり,部屋にモノが増えるだけで,まさにお金の貯まらない人の行動といえます。
また,自分で欲しいものを厳選するという行動をしていません。
こういったことを続けると,いつの間にかお金を基準にモノを選ぶことが当たり前になり,本当の自分の気持ちを基準にすることを忘れてしまいます。
本当に欲しい服を厳選して手にいれた時の幸福感は,その後,袖を通す度に続きます。
ですが,福袋で得たお得な服は,ただの服です。
満足度を得られないから,その後のバーゲンで,また新しい服を探してしまうのではないでしょうか。
とはいえ,福袋はイベント化し,楽しいものであるのも間違いありません。
割り切って楽しむのであれば,多くても1万円くらいで楽しむのが良いのではないでしょうか。
今では妻も福袋は,本当に欲しい中身が分かっている福袋しか買わなくなりました。(サンマルクカフェ等のカフェや食品が多いです。)
それでもお得感一杯で十分楽しんでいるようですよ。