こんにちは,ひなたパパです。
12月27日,業績不振で経営再建中のRIZAPに,2日遅れのクリスマスプレゼントがありました。
26日はダウ平均が1000ドルを超す大上昇をし,27日には日経平均も750円の大上昇です。
実に上昇率は,3.88%にもなります。
悲鳴のあがる投資家に,ちょっとした安堵が広がります。
そのような中,キラリと光った銘柄がRIZAPでした。
上昇率は16.37%とホルダーは歓喜に包まれました。
超絶赤字予想から株価は下降一直線でした。
投資家は25日に,株価下落に「コツン」(底値反転)と音が聞こえたに違いありません。
私にも「コツン」という音が聞こえました。
それが,26日の反転攻勢に繋がり,翌日27日は日経平均の上昇と連動し,16%を超える大上昇につながったのです。
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投資家は,口をそろえてこう言います。
「ブラッククリスマスは去った」,「2日遅れのクリスマスプレゼントだ!」と・・・。
RIZAPへのクリスマスプレゼントは,カルビーおじさんがサンタに変身し,プレゼントしてくれたものでした。
そのようなクリスマスの幸福感に包まれるなか,27日夕刻になって,突然の悲報が舞い込みます。
なんと,カルビーおじさんがまさかの退陣で,プレゼントは没収のお知らせです!
RIZAPのカルビーおじさんの正体は,松本氏(代表取締役)です。
松本氏はRIZAPの経営再建の中心人物と言われるほど,社内外から期待を一身に背負っていました。
古巣のカルビーにおいても,在籍した9年間で素晴らしい結果を残しています。
具体的には,売上高を1.8倍,営業利益を6倍にしたのです。
何より素晴らしいのが,売上高営業利益率を3.2%から10.7%まで,大幅に改善させたことです。
RIZAPは,無謀な買収を繰り返した結果,超絶赤字に転落です。
調子に乗った経営陣がやりたい放題で,コーポレートガバナンスが効かず,その結末が現在です。
それを,根本から是正してくれると期待されたのが,松本氏だったのです。
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松本氏はコーポレートガバナンスの面で実績を残しています。
有名なのが,カルビー取締役の人数が7名であった中,社外取締役を5名も迎え入れたことです。
経営再建する際は,経営陣の刷新や,外部からの統制が働くようにすることが重要となります。
松本氏は,外部からの意見を積極的に取り入れ,新しい血を巡らせる決断をしたのです。
そのような手腕を持つ松本氏が,2019年1月1日に代表取締役を返上すると発表があったのです。
RIZAPは,創業者の瀬戸社長に権限を集中し,指揮系統を明確にする狙いとしています。
しかし,「経営再建のプロフェッショナル」として招かれた松本氏の影響力が弱まるのは,どう考えても経営再建に陰りが出てくるとしか思えません。
そもそも,コーポレートガバナンスが働いていないから,短期間で赤字企業を買収しまくり,このような事態になったにも関わらず,この顛末です。
松本氏ほどの人材が,このようなタイミングで代表権を返上するのは,驚きを隠せません。
松本氏が自ら匙を投げることは考えにくく,私としては,RIZAP経営陣が代表権を返上させたのであろうと想像すらさせます。
何れにしろ,経営再建の道を遠のいたのは確実で,株価はすべり台と化すことでしょう。
ひと儲けしてやろうと欲をかいた投資家の悲鳴が,明日28日の大納会で発せられる可能性は高いです。
このような株は,プロの殴り合いに使われるだけですので,我々素人は手を出さないのが賢明です。
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