こんにちは,ひなたパパです。
現在,個人年金保険に加入する人がいることに驚きを隠せないです。
この商品は,超低金利の現在,絶対に入るべきではありません。
私は,老後資金を「米ドル建て終身保険」「確定拠出年金」「つみたてNISA」の3種類でコツコツ積み立てています。
今後,日本は少子高齢化・人口減少が進み,数十年後は超円安の時代を迎えると言われており,米ドル資産を保有すべきとの有識者の意見は多いです。
私も同意見で,老後までにドル資産を確実に増やしたいと考えており,米ドル建て終身保険に加入しています。
こちらは,個人年金保険より圧倒的に返戻率が高く受取額が増え,死亡保障も兼ねているので,万が一にも備えられます。
もちろん,年金形式(20年確定など)での受け取りもできます。
米ドルは為替リスクがあるので怖いという人は,税制面で優遇されているiDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金を準備する方法もあります。
iDeCoの場合,運用先が定期預金であっても,受取額は個人年金保険よりはるかに多くなるのです。
昔は良かった個人年金保険
1996年に加入した私(現在,44歳)の個人年金保険は,予定利率2.75%でした。
昔は,非常にうまみのある個人年金保険だったのです。
残念ながら,超低金利の現在,個人年金保険の予定利率は非常に低く0.25%程度です。
- 月々:9,648円
- 年2回:29,076円
- 払い込み期間:38年
- 受取方法:10年確定
上記は,私の個人年金保険ですが,払い込み保険料「660万円」に対し,年金受取累計額は「1,200万円」となります。
現在の状況から考えると,これでも充分に美味しい保険に思えます。
ですが,バブル期は予定利率が5%を超えていたのですから,信じられないほど魅力あふれる商品だったのです。
ただ,その当時は予定利率5%であっても「投資の方が絶対稼げる!」と考える人が多くいて,お宝保険に目もくれず投資商品に手を出した結果,バブル崩壊により手痛い目にあった人が続出しました。
当時,手堅いお宝保険を手に入れた人は安心して老後を向かえることができ,流行の投資話に流されてしまった人は老後不安に脅かされるという,明暗の分かれる時代でした。(現在の50代後半~)
悲しい現在の個人年金保険
現在,返戻率が高いと評判の明治安田生命の「年金かけはし」を見てみましょう。
条件は,下記の通りです。
- 契約年齢20歳(男性)
- 払い込み期間:35年
- 月々:2万円
- 据え置き期間:5年間(払い込みが55歳で終わっても,受取は60歳から)
- 受取方法:10年確定
払い込み保険料「840万円」に対し,年金受取累計額は「計899万円」となります。
40年間で,たったの59万円しか増えないのです。
今の若者は,国の年金制度は厳しい状況を迎え,老後不安が重くのしかかる世代です。
「個人年金保険で備えよう!」と手堅い資産運用を検討しても,低金利ゆえになかなか資産は増えないのです。
再確認!個人年金保険は死亡保障がない
「保険」と名前がつくと,死亡保障があるように見えますが,個人年金保険は死亡時でも掛金が戻るだけです。
こちらを見て下さい。
死亡給付金は「既払込保険料相当額」とあります。
これは,万が一死亡しても「払った分は返すけど,保障はないよ!」という意味です。
満期時受取額が貰えると勘違いしている人が多いので,注意が必要です。
学資保険は,死亡時にはそれ以降の払込が免除となるので,それと混同している人が多いようです。
参考までに,以下に示す米ドル建て終身保険は,死亡保障もあり,返戻率も大きく上回ります。(1米ドル=100円計算。20年確定年金ですと,積立額の約2倍戻ってきます。ただし,為替リスクはあります。)
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救世主iDeCo登場
日本人は,リスクが嫌いで投資といったことに積極的ではありません。
バブル崩壊,リーマンショック,東北大震災など,日本の投資家は,これまで酷い目にあってきました。
私もその一人で,リーマンショック時に暴落相場に巻き込まれ,投資の恐ろしさを学んだ一人です。
そして,投資した人の9割は負けるというのですから,投資に対して積極的になれない気持ちは分かります。
だからといって,金融知識を身につけず,定期貯金ばかりするのは勿体無いです。
iDeCoをまじめに勉強しましたか?
どれだけ,節税効果があるか知っていますか?
加入条件があり,掛金も上限があるのですが,iDeCo制度は非常に優れたものです。
iDeCoはなんと,掛金の全額所得控除が受けられるのです。
それでは,下記の条件でいくら所得控除が受けられるか試算してみましょう。
- 払い込み期間:35年
- 月々:2万円
- 会社員
積立て総額「840万円」に対し,税額軽減額は「168万円」となります。
つまり,手元に残るお金は,実質「1,008万円」となります。
投資先を定期貯金にしても,返戻率の高いと評判の「年金かけはし」より100万円以上も老後資金は多くなります。
iDeCoのデメリット
iDeCoのメリットに着目して説明しましたが,注意点があります。
それは,「60歳まで掛金を受け取ることができない」といった点です。(高度障害など特定の条件を満たした場合には解約可能です。)
一方,個人年金保険は下図の通り,早い段階で解約すると元本割れすることもありますが,解約することはできます。
老後資金の確保はしっかり検討
私は個人年金保険が絶対に駄目だとは思いません。
ですが,最近では色々な制度が整っていますので,iDeCoや米ドル建て終身保険,つみたてNISAといった手段で,老後資金を自分で増やすといったことを考える必要もあります。
以下に,簡単な特徴をまとめます。
- 米ドル建て終身保険は,死亡保障もあり円建てより返戻率は高いが,為替リスクがある。将来の受取額は約束されているが,投資商品ほどの高いリターンは期待できない。
- iDeCoは,節税効果が高くリスク商品に投資しなくても個人年金保険より総受取額は多くなる。ただし,基本的に途中解約はできない。(リスク商品にも投資できる)
- つみたてNISAは,投資信託により20年間長期に分散投資することで,年率4%から6%のリターンを目指した資産運用。ただし,長期分散投資しても元本割れリスクはある。
- 個人年金保険(円建て)は,返戻率は低いものの為替リスクもなく確実に増える。途中解約で元本割れすることもあるが,流動性はiDeCoより良い。
老後資金を貯める方法はいくつかありますが,ご自信の考え方にあったものを選ぶ必要があります。
上記商品に関する記事もご参考にどうぞ。
👇つみたてNISAの記事👇
👇iDeCoの記事👇
👇米ドル建て終身保険の記事👇
私は,何かひとつに集中して老後資金を貯めるといった考えは好きではありません。
色々な特徴をもった商品をバランス良く運用することが重要と考えており,冒頭で述べたとおり,「米ドル建て終身保険」,「確定拠出年金」,「つみたてNISA」の3本柱で貯めています。
老後資金を貯めつつ,家族への万が一にも備えたいといったことを考えると,保険も組み合わせて貯蓄するといったのも良いかと思います。
保険商品は最近複雑化しているため,ご自身の人生設計にあった商品を紹介してもらうよう, FP(ファイナンシャルプランナー)に相談すると良いと思います。
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