「庶民は見た!私立中学校の日常」のコーナーは,私立中学校に通う親子の日常をご紹介いたします。
私立中学校を考えられている方の参考になればと思います。
私達の娘は,現在,私立中学校の2年生です。
我が家の中学受験は,小学6年生の夏休み明け,娘が「○○中学校に行きたい!」と妻に相談したことから突然始まりました。
このとき受験日まで残り4ヶ月弱!
それまでの勉強は,ごく一般的な通信教材のみで過ごしてきたため,急遽通うことにした塾でも合格は期待しないようにと言われていました。
ですが,志望校に入りたい一心で,娘は平日4時間,休日12時間以上の勉強を続け,難関私立中学校に合格することができました。
入学後,娘は念願の管弦楽部に入り,充実した日々を送っています。
一方で,親である私達夫婦は,ごくごく普通の家庭かつ公立校育ちであり,私立中学校はハードルの高いところでした。
ですので,入学後には家庭環境の違いや金銭面での格差を感じたりなど,庶民ならではの小さな悩みや驚き,ドラマがたくさんあります。
そんな庶民からみた,私立中学校の世界を,少しずつですがご紹介していこうと思います。(当コーナーは,中学受験の時期から,これまでの出来事をピックアップして振り返って書いていきます。リアルタイムな情報にはならないことをご了承ください。)
≪中学校2年生:8月末の出来事≫
相変わらず管弦楽部の活動に夢中で取り組む娘ですが,ある日,ビックリするような話を持って帰ってきました。
「もしかしたら,ヨーロッパに行けるかも!」
えぇ?!どういうこと?
娘の話はいつも「いつ」「何が」「どうして」等の情報がなく,私は混乱・・・( ゚Д゚)
なので,こちらが丁寧に聞き出さないといけません。
よく聞くと,部活絡みの話で,簡単に書くとこんな内容でした。
- 数年前に顧問のツテで,イタリアの指揮者から管弦楽部が指導を受ける機会があった
- 指揮者が生徒たちの取り組み姿勢や音を気に入り,「ぜひイタリアに」と招待
- 急遽すぎて,学校側の準備が整わず,その年の話は消えた
- 今回,イタリアの学生に混ざって,来年の演奏会に参加しないかとオファーがきた
- イタリアの学生も時期をずらして,こちらの学校に短期留学し,一緒に練習する
- 参加者は,希望者かつ選抜された生徒
娘は,行きたい!選ばれたい!!とやる気満々です。
というか,私以上に超ポジティブな娘はもう選ばれる気でいます(;'∀')スゴイノネー
「イタリアは英語じゃないよね,どうしよう,わかるかなー??」
「何が美味しいの?あ,ピザかな。」「何時間飛行機にのるかな?」等々・・・。
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いくらよい演奏が出来ても,学習面でフォロー学習に掛かると,こういった部活の行事には参加させてもらえないので,「私,頑張るね!」といつもより定期考査に向けての勉強に対してもやる気をみせています。
これは願ったり叶ったりです♪
頑張れ~!成績をあげる大チャンス到来!!
中学2年生は多感な時期であること,主体性を持って欲しいことなどもあって,あまり学習面で口を出さないようにしています。
でもでも,やっぱり母は学習面も頑張って欲しいのよー!!
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そして,数日後・・・。
娘が「がっかりした話と嬉しい話があるよ」と言います。
「え~,なになに?」と平静を装いますが,内心ドキドキです。
実は,イタリア行き以外にも,もう一つ部活絡みの話題があるのです。
それは,全国大会のかかった予選大会の結果発表です。
どっちが嬉しい話で,どっちががっかりした話なのか?!
イタリアだったら,物凄くいい経験になるはずだけど,お幾らかかるのかしら??
急すぎて,いろいろ心の準備が!(行くのは娘,私じゃない^^;)
それに,夏休みや土日も返上で厳しい練習をみんなで頑張ってきたのだから,全国大会にも行かせてあげたい!
あぁ~,どっちなのよー(>_<)
「イタリアは駄目だったけど,全国大会行けることになったよ♪」
結果は全国大会出場でした!
イタリア行きは,相手側の生徒と年齢やレベルをあわせる必要があり,高校生が行くことになったそうです。
「もっと練習がんばって,高校生になったら選ばれたいな~。」
結果的に全国大会には出場できるし,イタリア行きは落選したわけではなく,先輩たちの成果如何では年中行事化される可能性もあるため今後のチャンスは残っていて,娘の更なるモチベーションアップに繋がっていますので,万々歳です。
それにしても,驚くのが顧問の人脈と行動力の凄さです。
ご自身が有名音大出身ということで,その人脈を使い,国内外のプロ指揮者や演奏者の指導を受けたり,協演することができるように,積極的にアプローチされています。(月に1度は各楽器の個人レッスンがありますが,こちらも先生のツテで現役指導者に来てもらい,ボランティア的な金額で指導を受けさせてもらえています。)
先生の目指す音楽は,精確な譜面どおりの優等生タイプの演奏ではなく,聴く人の感性に訴えかける音楽です。
そのため,継続的にプロの演奏会に連れていき,プロからの指導を受け,様々な協演を経験することで,生徒たち自身の感受性を豊かに育てていきたいのだそうです。
その熱心なご指導には自然と頭が下がります。
うわさによると,学校にいる時間が多すぎて,奥様やお子様がヤキモチをやいていらっしゃるとか(^▽^;)
私立のメリットのひとつに先生の異動が少ないということがあります。(場合によってはデメリットにもなり得ますが・・・)
顧問がこの先生である限り,管弦楽部は成長し続けるし,娘も様々な面で成長していくだろうと期待しています。
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