こんにちは,ひなたパパです。
企業型確定拠出年金(企業型DC)を取り扱う大手,三菱UFJ信託銀行株式会社(旧日本確定拠出年金コンサルティング株式会社、略称DCJ)から,運用利回りのレポートが届きました。
妻の勤める会社が加入しているもので,運用利回りの分布がレポートとして公開されており,日本人の保守的な資産運用が浮き彫りになっていました。
運用利回り分布(拠出開始以来)
拠出開始後6ヶ月を経過した加入者を対象に算出した結果がこちらです。
ちょっと画像が見難くて申し訳ないのですが,拠出開始以来の運用利回りは「0%~1%」がトップで,約30%もの加入者が該当しています。
妻は運用利回り「9%~10%」の位置にいます。
妻の勤める会社が,退職金を自身で運用させる企業型DCに移行する方針を打ち出したのが約5年前ですので,グラフに含まれる加入者は全員6ヶ月~約5年間運用していることになります。
ここ数年は最高の株式市場であるにもかかわらず,約3割の方が運用利回り「0%~1%」という結果であることに驚きました。
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0%~1%の人はどの商品で資産運用しているのか?
運用利回り1%未満の人が,どんな商品で資産運用しているのか,分析されている資料は運用レポートについていませんでした。
ですが,これについては容易に推測できます。
預貯金および日本国債の2商品をメインにポートフォリオを組んでいると思われます。(元本われしない商品に集中させている)
退職金の元本(私と妻の場合)は,1500万円程度なので,この運用成績で終始するようであれば退職金は1600万円程度にしかなりません。
運用利回りは最低でも2~3%程度は目指したいもの
確定拠出年金は長期に渡って積み立てをする制度です。
ですから,商品選びさえ間違えなければ,多少の増減がありつつも,最終的には3%程度の利回りが期待できますので,まずはこの数字を目標にしたら良いと思います。
分布表の右下に記載されていますが,加入者の利回り平均は,現在までで「3.14%」となっています。
そんな中で,運用利回り6%以上を達成している加入者も20%近くいます。
彼らは,投資信託商品の比率が高い人であり,ここ数年の株高の恩恵を受け,成績がよくなっているのです。
ですが,日銀が無理やり押し上げた株価対策はあと数年で終焉を迎え,超高齢化社会となる日本は,株価が長期に渡り低迷することも考えられます。
今後は,商品をより厳選し,平均利回り3%を維持できるように管理をしっかりする必要があります。
現実は甘くない
空前の株高で,確定拠出年金などがクローズアップされる機会が多いですが,実態はこの程度のものです。
私も,妻の友人から相談を受け,ポートフォリオを見直してあげたりしているのですが,相談者もあまり運用について理解しておらず,私にお任せといった感じです。
(商品選びから具体的な比率までお示ししています。責任は,当然のことながら,相談者に持ってもらいますが。)
確定拠出年金はテクニカル分析より,ファンダメンダル分析が重要なので,投資未経験者には商品選びや,ポートフォリオの見直しといったことは難しいのかもしれません。
参考までに,私の運用成績は10%を超えています。
運用利回りで退職金は数倍も変わります。
こちらの記事を参考に,利回り改善に努めてみてはいかがでしょうか?
☞確定拠出年金のポートフォリオ(資産分配)公開!11月の運用成績は?運用利回りで将来の受取額は数倍も変わります! -2017年12月ー