実録!平凡社員が1億円貯蓄を目指す奮闘記!

平凡な係長でも45歳(2018年)で1憶円達成。新築戸建て(5000万円)購入も完済し,無借金生活。ストレスなく誰でもできる資産運用を実践。焦らずじっくり増やすのが我が家流。過度な節約はせず家族が幸せになれるお金の使い方を追求します。

《管理人厳選》

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株大暴落で悲劇が襲う!TATERUは氷山の一角?不動産業界・銀行を巻き込む問題へ発展する可能性も。アパート経営バブルが垣間見える事件!

※本記事は個人の主観で書かれたものです。投資は自己責任でお願いします。※

こんにちは,ひなたパパです。

TATERUが9月3日現在,ストップ安差し引き1300万株売りという,倒産を見越したような投げ売り状態です。

TATERUに投資している我が家に悲鳴があがりました!

TATERUとは

不動産業界が注目する「TATERU」は,あらゆる雑誌で高い評価を受け,経済産業省からも「攻めのIT経営銘柄2018」に選出されるほどの有力企業です。

同社(子会社を含め)は,不動産投資型クラウドファウンディング,IoTアパート経営やIoT民泊運用も手がけています。

年率6%~7%のリターンが得られる,不動産投資型クラウドファウンディングは,リスクを嫌う日本人からも大人気の商品で,販売すれは即日完売という状況です。

同社の業績は右肩あがりで,収益性,成長性は非常に高く,将来性のある企業と注目を浴びていました。

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引用:カブドットコム

我が家もTATERUに投資

ビジネスモデルがすばらしく,実質無借金経営の同社は,投資家から見ると魅力的な会社に見えるのではないでしょうか?

成長性も期待でき,株主優待(クオカードが3000円)もあるという同社の株は,株主優待生活を楽しむ我が家には,より魅力的なものでした。

ですので,私,妻,娘の3口座に100株の合計300株購入していました。

100株あたり16万円(2018年9月2日時点)です。

融資資料改ざん

8月31日,日経新聞は同社がアパート融資資料を改ざんしていたことを報じました。

アパートの施工,管理を手がける東証1部上場のTATERUが,建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし,銀行に融資の申請をしていたことが31日,分かった。預金残高を水増しし,実際より多く見せて銀行の融資審査を通りやすくしていた。TATERUは改ざんの事実を認め,借り入れ希望者に謝罪した。

引用:日経経済新聞

スルガ銀行不正融資に続く事件

静岡県に本店を置く中堅地銀,スルガ銀行の個人向け融資を巡り,大規模な不正が明らかになったのは有名な話です。

「かぼちゃの馬車」を運営していたスマートデイズ社(2018年4月倒産)による書類改ざんを,相当数の行員が書類改ざんなどの不正を認識していたにも係わらず,融資を実行したというものです。

地銀の,融資審査に対する考え方がずさんだった構図が浮き彫りになるとともに,地銀の苦しい台所事情が 見えてきます。

地銀の苦しい台所事情

銀行は,マイナス金利になってからというもの,国債を購入しても大した利益をあげることはできなくなりました。

特に,地銀や信金など中小の金融機関は,これまでリスクの高い融資を避けて国債による運用しかしておらず,審査能力のない状況下であり,手の打ちようがないのが現状です。

マイナス金利で,株価は絶好調となりましたが,一方で地銀や信金は体力を奪われ,何れ倒産するのでは?と心配する声もあがってきています。(現実になれば,日本経済は,また暗黒の時代に突入です。マイナス金利が劇薬と言われる理由のひとつです。)

このような状況を生き抜くためには,銀行の本来業務とは異なる手数料の高い投資信託や保険を売るなど対処しているようですが,それでも不十分です。

そこで,スルガ銀行のようなずさんな融資審査が行われるのです。

現在はスルガ銀行が注目を浴びていますが,他の地銀の台所事情も似たようなものです。

同じように不正しているところがあってもおかしくはありません。

 

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アパート経営に沸く個人投資家

今回,問題となった改ざんは,アパート経営の甘い罠にさそわれる個人投資家の姿が見えてきます。

アパート経営をするために融資申請した人の預金残高は23万円しかありませんでした。

23万円の預金残高に対し,1.1億円の物件を買う契約を締結したのです。

常識的に考えて,このような資産で1億円以上の借金をするというのは,到底理解できません。

これは,融資を受ける人だけが悪いわけではありません。

私もアパート経営の話(TATERUではありません)を頻繁に持ちかけられますが,「頭金なしで,借金を家賃のみで返済できる」と営業マンはシミュレーション資料をもって説明します。

「その結果,20年後,アパートという資産が残る」というのが決まり文句です。

私は,少子高齢化で人口減少する中,よっぽどの物件でなければ,持っているだけで負の資産にしかならないと考えています。

ですから,営業マンのトークは間違っており「その結果,20年後,アパートという“負”の資産が残る」にしか聞こえません。(私は不動産に詳しくないため,余計にそう感じるのかも・・・)

このような営業トークで,個人投資家は,甘い罠に誘われるのです。

地銀の融資の甘さ

今回,融資を受ける予定の西京銀行(山口県周南市)への改ざんは,預金残高は23万円を623万円に水増しされたものでした。

結局,改ざんが判明したため融資は実行されませんでしたが,そもそも623万円の預金で1億円もの融資が通ること自体も疑問に感じます。

(一旦は審査が通った。しかし,その後,融資を受ける者から銀行へ問い合わせがあり,預金残高に誤りがあることが判明し,融資は実行されなかった。)

返済能力,担保,預貯金,虚偽がないかなど,総合的な判断が必要な融資です。

しかし憶測するに,結局,今でも地銀の融資審査能力は低いのではないでしょうか。(事実,融資を受けるものから問い合わせがあるまで,改ざんを見抜けていない。見抜けていたとしたら,それはそれで大問題であるが・・・。真実は不明。)

今回の事件は氷山の一角!今後不動産業界・銀行を揺るがすことにも

不動産会社が顧客の残高水増しによって融資を成立させ,取り扱い物件を増やす手法は,TATERUだけに限らない可能性は十分に考えられます。

今回の問題について「氷山の一角だ」という見方をする専門家もいます。

TATERUの改ざん問題は,不動産業界および銀行を巻き込む問題に発展する可能性が高いといえるでしょう。

TATERUの株は損切り

今回,預貯金の残高改ざんはされましたが,融資は実行されていません。

一見するとそこまで大問題なのかと思いますが,これは明らかに致命的な事件です。

このような事件を犯した会社に銀行は融資するでしょうか?

今後も融資を続行するようであれば,その銀行自体の信頼がなくなります。

融資を受けることが困難となることが明白なだけに,TETERUの業績は今後著しく悪化することが予想されます。

わが家も損切りすることにしました。

1株800円(1単元8万円)くらいで値がつけばありがたいのですが,そんなに甘くないかも知れません。

後学のため,株価がどのようになるのかウオッチだけはしておきたいと思います。

 

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