こんにちは,ひなたパパです。
7月4日の日経新聞に「住宅ローンを変動型金利で借りる人が急速に増えている」という見出しが躍りました。
同紙によると,2017年度下期に借り入れをした人の56.5%を変動型が占め,前年同期に比べて9ポイント上昇したとのこと。
これは,過去最高の割合であり,超低金利が長期化するという観測が背景にあります。
また,マイナス金利政策の導入後に銀行間で過熱した固定型での金利競争(固定金利値下げ合戦)が一服した面もあります。
一方で,日銀は出口戦略を探っており,変動型金利タイプは,日銀が将来利上げする際には返済額が増えるため,家計への負担リスクが高くなったことを示しています。
「賃貸VS持ち家」は無意味な論争だと思う(ちょっと余談)
よく雑誌などで「賃貸VS持ち家」の記事を多く見かけますが,意味の無い議論だと私は感じています。
そもそも,「借入金はいくらなのか?」「金利はいくらなのか?」といった条件で,将来の住居費に係る総額は大きく変わります。
持ち家は修繕費が高いと言われますが,事実,瓦の交換や外壁の塗り替え,シロアリ対策など,大きな支出が発生します。
我が家は築13年で,そろそろ外壁塗装を行う時期なのですが,見積もりをお願いしたところ200万円近くもかかることが分かりました。
シロアリ対策も,床下から屋根裏まで隅々まですると30万以上はかかり,それなりに高額です。
両方とも点検では緊急性がなかったので,15年目に実施しようかと考えています。
その他にもキッチンやバスルームのリフォーム費など挙げればキリがありませんが,どこまで手を掛けるのかは,人それぞれです。(極端な話,シロアリ駆除などやらなくても40年以上何ともない家もあるわけです。)
このように,同じ価格で購入した家でも維持費については各家庭それぞれ異るため,金銭的な面からのVS比較は,役に立たないシミュレーションが多いと感じています。
また,金銭面以外のメリット・デメリットについては,その人の考え方によるものなので比較すること事態無意味だと思うのです。(心理面,騒音問題や近所付き合い等)
私が住宅ローンを10年以内の返済計画にした理由
私は戸建て(5,000万円)を購入するにあたって,住宅ローンを組む期間は10年以内を絶対条件としました。
10年以内で完済できないのであれば,賃貸に住み続け,10年以内に完済できるようになるまで頭金をためることにしました。
何故,返済期間を10年に設定したかというと,大きく理由は3つありました。
一点目は,住宅ローン控除を活用することで,実質無利子でお金を借りられることができるからです。
住宅ローン控除とは,2021年12月までに家を購入して入居した人に対して,毎年最大40万円,10年間で最大400万円が所得税から戻ってくる制度です。
私が購入したときも,この制度があり,10年間は実質無利子で借り入れできました。
二点目は,家計への負担リスクを軽減するためです。
より金利の低い変動金利型を選ぶ予定にしていましたが,返済が長期間になってしまうと,いつ金利が上昇するか分からず,潜在的に負担増のリスクを抱えることになるのです。
実際,私は5年ごとの更新タイプでしたが,借り入れ5年後は1.0%から1.2%に上昇し,支払い額が増えてしまいました。
それでも,10年間という短いローン期間でしたので,リスクが顕在化しても,最小限の負担ですみました。
三点目は,将来設計のシミュレーションは,どんなに頑張っても10年くらいが限界だと感じたからです。
住宅ローンをする際,問題なく支払いを完了できるのか,出来るだけ具体的にシミュレーションする必要があります。
我が家は娘が生まれてすぐ戸建てを購入しました。
私は,当時0歳の娘が10歳になるまで,生活費・子育て費用がどのくらいかかるかなど精緻に試算しました。(子どもが2人に増えた場合も)
その結果,この金額までであれば,無理なく返済できるといった額を試算しました。
無理なく返済できる借入額を計算し,頭金があるか確認し,頭金が準備できると判断したので購入に踏み切りました。
仮にローン期間を30年にした場合,「娘が私立の中・高・大にいったらどうなるのか?」「大学院にいったらどうなるのか?」「仕送りがどのくらい必要になるのか?」「収入が今後も確保できるのか?」「子供が増えないか?」といったことを考えると,とても30年支払い続けられる計画が立てられません。
将来のシミュレーションは,どんなに頑張っても10年くらいが限界だと感じました。
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まとめ
目先の金利の低さに惑わされて変動金利型の住宅ローンを組む人が急増していますが,私は,「返済が無理なくできるかシミュレーションして検証すること」が何よりも重要と考えています。
変動金利はいつ上昇するか分かりません。
そのとき固定金利に切り替えても,変動金利以上の金利であり,家計への負担増は免れません。
変動金利に据え置いたとしても,再度金利が上昇するリスクをいつまでも抱えることになります。
家を購入する際は,支払いを無理なく確実にできる期間でローンを組むのが良く,それまでは賃貸に住むなど,上手く賃貸と持ち家を持つタイミングを考え,家計リスクを最小限に抑えることをお勧めします。