「庶民は見た!私立中学校の日常」のコーナーは,私立中学校の子を持つ親の奮闘を,日記形式でご紹介いたします。
私立中学校を考えられている方の参考になればと思います。
私達の娘は,現在,私立中学校の2年生です。
我が家の中学受験は,小学6年生の夏休み明け,娘が「○○中学校に行きたい!」と妻に相談したことから突然始まりました。
このとき受験日まで残り4ヶ月弱!
それまでの勉強は,ごく一般的な通信教材のみで過ごしてきたため,急遽通うことにした塾でも合格は期待しないようにと言われていました。
ですが,志望校に入りたい一心で,娘は平日4時間,休日12時間以上の勉強を続け,難関私立中学校に合格することができました。
入学後,娘は念願の管弦楽部に入り,充実した日々を送っています。
一方で,親である私達夫婦は,ごくごく普通の家庭かつ公立校育ちであり,私立中学校はハードルの高いところでした。
ですので,入学後には家庭環境の違いや金銭面での格差を感じたりなど,庶民ならではの小さな悩みや驚き,ドラマがたくさんあります。
そんな庶民からみた,私立中学校の世界を,少しずつですがご紹介していこうと思います。(当コーナーは,中学受験の時期から,これまでの出来事をピックアップして振り返って書いていきます。リアルタイムな日記にならないことをご了承ください。)
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≪中学校1年生:8月下旬の出来事≫
こんにちは,ひなたパパです。
夏休みも終わり,いよいよ2学期のはじまりです。
今日は,どうやら慌ただしい朝です。
「娘ちゃん,国語の課題全部揃っている?」と妻は娘に確認しています。
「えっと,あ!こっちのフォルダーに紛れ込んでいたのがある!」と,課題を取り出し,妻に渡します。
「あとは,英語の課題が全部揃っているかチェックしないと…」と,妻は課題一覧と提出分を突き合わせます。
娘ちゃんは,整理整頓が苦手で,ほっておくとかばんの中がぐちゃぐちゃになります。
私は,娘のこういった,生活習慣の乱れはどうにかしてやらないといけないと常々思っています。
その話は,また別の機会に。
「娘ちゃん,だから昨日の夜に全部チェックをしておいてって言ったのに!」とやや感情的に。
「ごめんなさい…」と反省する娘は,妻と一緒に提出物のチェックをします。
チェックも一通り終わり,妻が念のために確認します。
「これで,課題提出は全部なの?」と再確認です。
というのも,課題一覧は教科ごとに先生が作っており,その課題一覧自体が妻に渡っていなければ,チェック漏れしてしまうからです。
娘のかばんの中はぐちゃぐちゃ。
課題一覧が埋もれて,妻のチェックがきちんと行われずに課題提出を忘れていたということが多々ありました。
成績は,テストと課題提出によって決まります。
どんなにテストの点が良くても,課題提出率が悪いと,成績は悪い評価になります。
娘の成績が,パッとしない原因のひとつが課題提出率です。
妻も,整理整頓できない娘に四苦八苦している様子です。
そんな慌ただしい朝も落ち着きを取り戻し,いつもの朝へ。
私は,会社に行きました。
夜帰ってくると,ダイニングテーブルの上には,いくつものお土産が並んでいます。
かわいらしいものからお洒落なもの,中には高級そうなものまで。
妻と娘は,箱や袋の中身を楽しそうにお披露目しており,「これ美味しそう!」といった会話が聞こえてきます。
私はいつも通り,部屋着に着替え,ダイニングテーブルに足を運びます。
妻は,私の夕飯を準備してくれるために台所へ。
「パパ,これ見てみて!」とかわいらしい袋から何やら取り出します。
「かわいいぬいぐるみのキーホルダーだね」と私。
やや大振りなぬいぐるみ付きのキーホルダーは,どう見ても,高そうです。
「先輩が夏休みに旅行ったときのお土産なの♪」と嬉しそうに話します。
「へ~,どこに行ったの?」と私も興味津々です。
「ハワイだって!毎年,夏休みに」と娘は羨ましそうに話します。
「え?毎日部活あったよね??」と不思議に思い質問です。
「うん,毎日部活あったけど,申請すれば,部活はお休みできるよ」と娘。
「娘ちゃんは,休まなかったよね?」と私。
「だって,早く上手になりたいから,休みたくないもん!」と娘は力説します。
キャンプや旅行に行きたいのですが,部活に夢中な娘は,部活を休む気ゼロです。
「そっか,それにしても高そうなお土産だね」と私。
「うん。でも,ほかの友達も貰っていたよ!」と,娘は,初めての状況にやや興奮気味に話します。
「そうか…すごいね」と,これが公立と私立の違いなのか?!と驚く私。
旅行のお土産って,たくさんの人に渡す場合には,詰め合わせのお菓子を小分けしたものを渡すのが常識だと思っていました。
娘には,小学校の時は本当に親しいお友達1~2人だけちょっと良いもの,といっても500円程度のちょっとした小物を選ばせていました。
大人になった私や妻も,本当にお世話になった人には,きちんとしたものを渡しますが1,000円~2,000円です。
そして,ダイニングテーブルの上には,まだまだお土産がのっています。
「こっちは,バスセットね!」と妻がお洒落な袋から取り出します。
続けて,娘が取り出したのは,洒落た箱に入ったお菓子!
「うわ,これすごいお洒落だね!」とまたまた驚く私。
「うん,それに美味しそう♪A子先輩はフランスにいったんだって!」と娘。
「みんなすごいんだね…」と若干声が小さくなる私。。。
海外旅行も珍しくないんだろうと予想はしていましたが,国内旅行よりも海外旅行組が圧倒的に多いようです。
妻が夕飯を整えてくれ,会話に参加します。
「こんなにたくさん立派なお土産をもらってきて,今後が大変ね。」と妻。
「旅行にいった機会にお返ししないと,貰ったままだとね…」とすっかりハードルの上がってしまったお土産探しに途方にくれる妻と私。
今後は旅行に行く際,お土産予算を確保しておく必要がありそうです。
人数を考えてみましたが,まだ中学生なのに,お土産代に数万円はしておく確保しておく必要がありそうです。
親戚や近所づきあいの多いお義母さん並です!!
一方で,娘が先輩や友達と仲良くしてもらっていることに安堵する私達です。
すると能天気な娘が,「私,手作りおやつ作って,お返しするよ!フィナンシェとバターケーキ作る!」と言います。
どうやら娘は普通にプレゼントを頂いた場合のお返しと同じように考えていたようです。
「あぁ,違うのよ。お土産にはお土産でお返ししたらよいの。」と妻。
「お菓子作り好きだし,先輩たちに食べてもらいたかったんだけどなぁ。」と娘はちょっと残念そうです。
「娘ちゃん,次に旅行に行くときには,一緒にお土産探ししようね。だから頂いたものと人が分かるようにメモを残しておいてね。」と妻は世の渡り方を教えます。
男性と違い,女性はこういった際の対応が,その人自身の評価に繋がるようです。
大変な世界だな…と思う私でした。
その後夫婦で少し会話しました。
私立中学校で,しかも幼少時からバイオリン習っているとか,小学校からの内部生など,裕福な家庭の娘さんが集まりやすい管弦楽部です。
ある程度予測はしていたものの,お土産だけでも,これだけの感覚の差があるとは。
今後,先輩や友達と遊びにいくとき,今のお小遣い(2,600円)でやり繰りできるのか?
私たち夫婦との金銭感覚に差が出てきて困ることが起きるのではないのか?
こういった心配はでてきますが,これまで聞いている限りは,管弦楽部は躾が厳しく,学校の教育理念に沿った模範的生徒に育つよう教育を受けているそうです。
私達夫婦は,先生方や管弦楽部の先輩たちを信じて,様子をみていきたいと思います。
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