野村総合研究所では,預貯金,株式,債券,投資信託,保険などから構成される「純金融資産保有額(保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた値)」をもとに,日本の総世帯を5つの階層に分類しました。
どれだけ純金融資産保有額(以下,資産)があれば富裕層なのか見てみましょう。
- 富裕層と庶民の切り分けを資産で見る
- 富裕層はどのくらいいるのか
- 1億円以上の資産があれば本当に富裕層なのか?
- 収支バランスがあれば,富裕層なのか?
- 数億の家と数千万の家が混在する団地
- 真の富裕層はお金の話をしない?
- とはいえ,富裕層の定義は数値化するべき
- でも庶民は1億円という貯蓄額にあこがれる
富裕層と庶民の切り分けを資産で見る
野村総合研究所では,以下の通り定義しています。
- 超富裕層: 金融資産5億以上
- 富裕層: 金融資産1億~5億
- 準富裕層: 金融資産5000万から1億
- アッパーマス層: 金融資産3000万から5000万
- マス層: 金融資産3000万円以下
資産が1億円以上であれば,富裕層と位置づけています。
野村総合研究所以外でも,1億円という資産が富裕層か庶民を切りわけるラインとして示していることが多いので,概ね意見は一致しています。
資産だけで評価すると,1億円以上が富裕層と言えそうです。
富裕層はどのくらいいるのか
円グラフで5階層の割合を示すと,以下の通りとなります。
もう少し分かりやすく,富裕層と庶民の割合を示すと,以下通りとなります。
全体の「2.3%」が富裕層で,残りの「97.7%」が庶民となります。
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1億円以上の資産があれば本当に富裕層なのか?
私は,富裕層と庶民を資産で切り分けることにそこまで違和感はありませんが,妻は非常に違和感を持っています。
妻の主張はこうです。
「資産がどの位あるのかではなく,お金の心配をしなくていい人が富裕層」というのです。
つまり,
- 資産が1億円あっても,収入支出のバランスが悪い人は,お金の心配が出てくるから富裕層ではない。
- 資産が3000万でも,収入支出のバランスが良い人は,お金の心配をしなくてもいいから富裕層になる。
確かに,このような意見は,ネット上でも良く見かける内容です。
収支バランスがあれば,富裕層なのか?
妻の意見は正しいように思えます。
しかしながら,ある程度の資産と,収支バランスが良いだけで富裕層と位置づけるのも,個人的には疑問を感じます。
というのも,収支のバランスがあっても,万が一に耐えうる資産がなければ,一気にお金の心配が出てくるからです。
数億の家と数千万の家が混在する団地
私の住む所は,数億円の家と数千万の家が混在する面白い団地です。
眺望の良い一等地は,土地単価が高く,敷地も広く,お金持ちの方が住んでいます。
家は超ビックサイズで,6LDK~10LDKクラスが立ち並んでいます。
エレベーターがあり,玄関は30畳もあろうかという凄いお家まであります。
資産数億~数十憶円というご家庭が非常に多いのです。
真の富裕層はお金の話をしない?
ご近所付き合いで,お金持ちの家に招待して頂く機会のある我が家…
そこで,あることに気付いたのです。
お金持ちの方は,全くお金の話をしないのです。
投資話が好きな私は,お金持ちの方と投資の話をしたいのですが,全く興味のない方ばかり。
投資をしていないのではなく,投資していること自体,生活の一部で(空気を吸うようなもの)特別なことではないのです。
お金に無関心なのではなく,お金を意識せずに生活しているといったところでしょうか。
「あぁ,真の富裕層とは,心にゆとりがあり,まったくお金に振り回されずに生きている人なのだな…」と,
このとき思いました。
とはいえ,富裕層の定義は数値化するべき
富裕層の定義として,「お金に振り回されずに生きている人」と定義したものの,これでは抽象論になってしまうので,やはり何らかの物差しが欲しいものです。
妻の意見を踏まえて富裕層の定義を数値化すると…
現時点から生涯に渡って,お金の心配なく生活できる貯蓄が出来ていれば,富裕層になります。
例えば,残りの人生40年,年間300万円あれば十分であれば,1億2千万円で富裕層です。
年間500万円必要な人は,2億円で富裕層です。
でも庶民は1億円という貯蓄額にあこがれる
それでも庶民な私は1億円という貯蓄額にあこがれます。
1億円という定義は,大衆の意見を反映させたものであり,良い物差しになっていると思います。
お金の話題に毎日触れている私は,根っからの庶民なので,まずは一般的に言われる富裕層の1億円を目標に貯蓄生活を楽しみたいと思います。
そして,最終的には,心にゆとりをもって,お金に振り回されない人なりたいです。
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