債券には,大きく利付債とゼロクーポン債の2種類があります。
最も一般的な債券は利付債です。
利付債は,定期的に利子が支払われ,償還日(満期日)に元金が額面金額で償還される債券です。
一方,ゼロクーポン債は,利子の支払いがなく,償還までの利子に相当する金額を,あらかじめ債券の額面金額から差し引いた価格で発行され,償還日に額面金額で償還される債券のことです。
SBI証券のサイトに,分かりやすい図がありましたので紹介します。
図のとおり,ゼロクーポン債は,保有期間中に利子を受け取ることはできませんが,償還日に受け取る金額より,安く購入できることができます。
例えば,10年後の償還日に10,000米ドルで受け取れるものを,利子が受け取れない代わりに7,000米ドルで購入できるといったものとなります。
このように,ゼロクーポン債は,小さい資金で買って,大きく増やすことができる魅力的な運用商品となっています。
償還時は,額面額100%で受け取れますが,債券も株と同じで,価値が変動します。
簡単にいうと,他に金利の良い債券が発行されれば,既存の債券の魅力が失われ,債券価値が減少するのです。
もちろん,株と違って,償還時の額面額は保障されているため,保有期間中の変動は,解約しない限り気にする必要はありません。
エイチ・エス証券のサイトに,分かりやすい図がありましたので紹介します。
購入金額を抑えられるだけでなく,複利で運用されるため利付債より大きく資産を増やすことができるのがゼロクーポン債です。
私が購入する外国債券は,すべてゼロクーポン債です。
読者の皆様には,私たちの保有しているゼロクーポン債に関する情報を,毎月公開します。
なお,私は,貯蓄型保険(養老保険,終身保険)を米ドル建てで運用しているため,ゼロクーポン債においては,それを考慮し,ポートフォリオを組んでいます。
<私が意識していること>
- 米ドルゼロクーポン債が最も安全なので米ドルを中心にポートフォリオを組む。(ただし,前述通り,貯蓄型保険を米ドル建てとしているため,他の比較的安全な通貨にも資金を投下している。)
- 手間はかかるが購入は一度にするのではなく,適切なタイミングを考慮して購入し,時間分散を図る。
- 償還日を管理し,償還時期をずらすことによって税金対策を行う。
- 新興国のゼロクーポン債は,利回り6%~10%といった魅力的なものがあるが,リスクを十分に考え,購入は小額かつ購入間隔をあけて,為替リスクに対応する。
<私の戦略>
毎月,債券資産の推移が棒グラフで表示されるため,債券価値が大きく下がったときに購入を検討しています。
<読者の皆様へ>
読者の皆様には,債券価値の動向を把握するのが困難な人もいるかと思います。
そのような場合,毎月報告する私の債券資産推移を確認し,債券価値動向の参考にされるとよいかと思います。
※新たに債券を購入する場合,別口座にします。よって「資産推移」では債券価値の値動きを確認できます。
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こんにちは ,ひなたパパです。
今月のゼロクーポン債の評価額を報告します。
口座(ひなたパパ)
<残高サマリー>
<保有証券一覧>
メキシコペソがマイナスになっています。新興国は利回りが高く非常に魅力的に感じますが,それ以上に円高に振れやすいので注意が必要です。
<資産推移>
ここ最近は,ゼロクーポン債の価値が上がっている(利回りが低い)状態が続いています。
また,米ドル債に関しては,金利が2.5%程度で,償還日が29年後のものでも2.828%となっています。
その為,私は,今年は新たなゼロクーポン債の購入は見送り,変動型米ドル建て終身保険(運用利回り3%保障,販売開始以来の運用実績4%以上)を活用することにしました。
こちらのまとめ記事で紹介している商品です。
口座(ひなたママ)
<評価額と評価損益>
ポートフォリオ
貯蓄型生命保険(終身保険,養老保険)を米ドル建てで積み立てているため,ゼロクーポン債は,通貨分散のバランス型としています。
※購入価格で算出しています。
償還日
償還日は以下のとおり。59歳~62歳(ひなたパパの年齢)の間で,償還されるゼロクーポン債がないのは,販売されていないためです。
※購入価格で算出しています。
12月末時点最終評価
前月末時点 | 当月末時点 | 差分 |
---|---|---|
1614.8万円 | 1620.7万円 | 5.9万円 |
前月~当月は,「5.9万円」増えています。
結果,資産に占める比率は「20%」となりました。
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