「庶民は見た!私立中学校の日常」のコーナーは,私立中学校の子を持つ親の奮闘を,日記形式でご紹介いたします。
私立中学校を考えられている方の参考になればと思います。
私達の娘は,現在,私立中学校の2年生です。
我が家の中学受験は,小学6年生の夏休み明け,娘が「○○中学校に行きたい!」と妻に相談したことから突然始まりました。
このとき受験日まで残り4ヶ月弱!
それまでの勉強は,ごく一般的な通信教材のみで過ごしてきたため,急遽通うことにした塾でも合格は期待しないようにと言われていました。
ですが,志望校に入りたい一心で,娘は平日4時間,休日12時間以上の勉強を続け,難関私立中学校に合格することができました。
入学後,娘は念願の管弦楽部に入り,充実した日々を送っています。
一方で,親である私達夫婦は,ごくごく普通の家庭かつ公立校育ちであり,私立中学校はハードルの高いところでした。
ですので,入学後には家庭環境の違いや金銭面での格差を感じたりなど,庶民ならではの小さな悩みや驚き,ドラマがたくさんあります。
そんな庶民からみた,私立中学校の世界を,少しずつですがご紹介していこうと思います。(当コーナーは,中学受験の時期から,これまでの出来事をピックアップして振り返って書いていきます。リアルタイムな日記にならないことをご了承ください。)
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≪中学校1年生:10月下旬の出来事≫
こんにちは,ひなたパパです。
10月も終わる肌寒い朝のことです。
2階の寝室から1階のダイニングに降りたとき,妻と娘が何やら真剣に相談していました。
女性同士で相談したいこともあるのだろう…と思い,気にもとめず,朝シャワーの準備をする私。
タオルや着替えを準備し,シャワー前に軽い筋トレを。
5分程度筋トレをして,ダイニングに戻ると,妻と娘が私に熱い視線を向けている…
嫌な予感しかしないなと思いつつ,妻と娘に「どうしたの?」と声をかけました。
すると,冬のコート(学校指定)を注文する必要があるらしく,2種類から選ぶとのことでした。
何が違うのかな?とカタログを見せてもらうと,安い方のコートは1万円,高い方のコートは2万円と倍近い差が( ゜Д゜;)!?
学校指定のコートなのに,価格帯が明らかに違うものを準備するのって…私立だから?
妻が娘に「やわらかい方がいいと思うけど?ゴツイの嫌いでしょ?」と安い方を娘に進めていました。
庶民の私達からすると,少しでも安い方がいいに決まっています!
続けて「見た目も全く同じだし…」と説得。
娘は無言のまま,カタログを見ていました。
私は妻に「コートくらい高い方でもよくない?」と耳打ちすると,「身長伸びるから,毎年買い替えることになるのよ」と先を見据えたご様子。
なるほど,確かに毎年買い替える可能性はあるなぁと思い,何が違うのか,もう一度カタログをチェックしました。
「素材は両方とも,ウール100%だね」と私。
「デザインも全く同じだよね?」と娘に聞いてみると,コクリと頷く。
「素材もデザインも同じなら,安い方でいいかもね」と結論を出そうとしたとき,どうにも娘の反応が悪い…
「娘ちゃんは,どっちがいいの?」と私が再確認すると,高い方を指し,重い口を開き「友達にどっち買う?て聞いたら,高い方に決まっているよって言われた…」とポツリ。
え?え?親に相談もしていないのに,高い方に決まっているの??
さすが,上流の方々,育ちが違う。
悩むことなく,高い方をチョイス!
しかも子供だけの判断で…(⦿_⦿)
中学1年生にもなると,友達と同じものがいいのだろうと納得。
コートの良し悪しではないのだろう…
妻は私に相談する。
「どうしよう…違いがないのに高いもの買っても。こんな急な出費があっても…」と不安そうに話す。
「あぁ,お金なら特別費で確保しているよ。入学時の制服カタログみたとき,コートがあったから,いつか買う必要あるのかと思っていたから」と,用意周到な私。
ただ,やっかいなのが,そのカタログには,値段が載っていなかったのです。
なので,1万円しか確保していなかったのですが,1万円なら残業増やすとかで対応できるだろうと判断したこと,娘の前でお金の心配をさせたくなかったこと,制服だけは友達と同じレベルのものを与えたかったことから,ちょっとした嘘をつきました。
妻は安心し,「娘ちゃん,パパが買ってもいいって」と嬉しそうに娘に。
娘も嬉しそうに,「ありがとうパパ♪」とお礼を言ってくれました。
次の日,食事中に娘がおしゃべりし始めました。
「値段の高い方ね,日本製で保温性が高い特徴があるの!安いのは,中国製で保温性がなくて,ただ,羽織っている感じなのよ」と説明をしはじめる。
「あと,カタログではデザインの違いは分からないけど,説明会のとき見せてもらった実物は,丈とか違いがあったの」と続ける。
「はじめから言ってくれればいいのに…」と妻。
「ごめんなさい」と娘。
「娘ちゃん,きちんと説明してくれないと,買ったあとで後悔するよ」と私。
私立中学校に通い始めてから,何かと出費があるので,娘なりに,我が家の生活状況を心配していたのだと思います。
ひょっとしたら,育ちの違いを娘が一番感じているのかも知れません。
娘に心配されるようでは駄目だなぁと反省しつつ,学校での出来事に会話を移しました。
他の家庭とすべて同レベルのものを与えることはできませんが,必要なものを切り分けて,事前に計画的に準備しておかないといけないな…と思いました。
さて,今週は,仕事をたくさんとってきて,残業しないとね!と思い,会社にでかける私なのでした。
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