「庶民は見た!私立中学校の日常」のコーナーは,私立中学校の子を持つ親の奮闘を,日記形式でご紹介いたします。
私立中学校を考えられている方の参考になればと思います。
私達の娘は,現在,私立中学校の2年生です。
我が家の中学受験は,小学6年生の夏休み明け,娘が「○○中学校に行きたい!」と妻に相談したことから突然始まりました。
このとき受験日まで残り4ヶ月弱!
それまでの勉強は,ごく一般的な通信教材のみで過ごしてきたため,急遽通うことにした塾でも合格は期待しないようにと言われていました。
ですが,志望校に入りたい一心で,娘は平日4時間,休日12時間以上の勉強を続け,難関私立中学校に合格することができました。
入学後,娘は念願の管弦楽部に入り,充実した日々を送っています。
一方で,親である私達夫婦は,ごくごく普通の家庭かつ公立校育ちであり,私立中学校はハードルの高いところでした。
ですので,入学後には家庭環境の違いや金銭面での格差を感じたりなど,庶民ならではの小さな悩みや驚き,ドラマがたくさんあります。
そんな庶民からみた,私立中学校の世界を,少しずつですがご紹介していこうと思います。(当コーナーは,中学受験の時期から,これまでの出来事をピックアップして振り返って書いていきます。リアルタイムな日記にならないことをご了承ください。)
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≪中学校1年生:1学期の出来事≫
こんにちは,ひなたパパです。
私立中学校は,公立中学校と比べて英語に力を入れている学校が多いです。
娘は,妻の教育方針によって“英語に触れる”ということを,3歳くらいから細く長く継続して行っています。
また,小学校は公立でしたが,運よく小学校1年生からネイティブの先生による外国語活動がありましたので,中学生になっても特に困ることはないだろうと思っていました。
さて,娘の通っている私立中学校では,英語の授業が2種類あります。
ひとつはネイティブの先生がオールイングリッシュで行う授業(日本語禁止!),もうひとつは日本語で受ける英語の授業です。
娘の通っている学校が特別なわけではなく,私立中学校ではこのような形をとる学校もよくあると聞きます。
娘は,保育園でも国際交流が盛んで,小さい頃から外国の方と接する機会があったので,英語に対して気持ちの壁はなく,むしろ英語の授業を楽しみにしていました。
ある朝,「今日,初めてケイト先生(仮)の英語の授業があるの!」と娘が楽しそうに話しかけてきます。
「どんな授業なのかなぁ?」と妻が興味津々です。
「日本語を話してはダメなのよ。全部英語!」と娘。
「全部英語って…英語まったく知らない子どうするの?」と不思議に思って聞き返す私。
娘は,「みんな英語習ってるみたいだよ。それに,内部の子は英語の授業があったんだって。英語知らない子はいないんじゃないかなぁ。」と首をかしげる。(内部の子:系列の小学校から進学してきた子)
実は私,恥ずかしながら,英語は中学生になって習うもの,小さい頃から英語なんて習わせる必要はないのでは?と思っていました。
ところが,妻が「絶対,英語は話せて当たり前の時代が来るから!早く始めて,耳だけでも育てておいた方がいいのよ!」と熱弁するので,「そこまで言うのなら…」と英語に教育費用を投入することにしたのです。
ですので,むしろ娘が早い方だと思っていたのに…!
まさか,みんなが英語を習っているとは…私立中学校に行かせるような家庭だと,早期の英語教育は当たり前なのかな?
それとも今時だからなのかな?
何はともあれ,妻に任せておいて良かった!
娘が続けて言う。
「まっ,もし英語分からなくても,身振り手振りでどうにかなるよ!」と気にもとめない娘。
私は,それは英語を多少分かっている人の思考回路で,まったく知らない子もそんな風に前向きに考えられるのかな?授業を楽しめるのかな?と疑問に思いました。
とはいえ,まずは,英語を知らない子供を中心に授業を進めるだろうなと思い,一旦この話は終え,会社にいきました。
その日の夕食,娘が英語の授業の様子を話します。
「もうね,何を話しているのか,少ししか聞き取れなかった。先生話すスピードが早いのよ!」と,どうやら英語を知る知らないは全く考慮されていない様子。
でも娘は,分からなかったわりには楽しそうに話すので,何か仕掛けがあったのかもしれません。
「全然英語知らない子いなかったの?」と私。
「いたよ。3人くらいかな?」と娘。
娘のクラスは約40人です。
やはり,ほとんどの子が英語を習っているではないですか!
さすが私立中学校に進学させる親御さんは,教育に対する熱が違う。
後日,妻に聞いたのですが,我が家のように在宅ではなく,英会話教室のようなところに通っている子が多いそうです。
英語関連の出費は,在宅とはいえ,我が家の予算をじわっと圧迫したのですが…,皆様さすが庶民とは違う!
その後,色々話を聞いていると,どうも日本語で行う方の授業で,面白い授業の方法をとっているようです。
どういった内容かというと,1年間教科書の内容を5回繰り返し,基礎英語を定着させるというものでした。
1サイクル目で聞く,2サイクル目で単語力,3サイクル目で読む,4サイクル目で文法,5サイクル目で作文といった内容でした。
「私,授業についていけるかなぁ」と娘も若干心配の様子。
「え,でも,英語については,娘ちゃんは出来る方ではないの?」と聞く私。
「だって,みんなある程度話せるし,英検4級は当たり前,英検3級も持っている人多いよ。私,受けたこともないから,まず5級とって,1年生の間に4級に合格しないと。」と娘。
私は,英語が苦手だったので,英検を受験したことがありません…
妻は,2級を持っていますが…
私立中学校では,これが当たり前なのか?と驚くばかりです。
英検4級といえば,中学中級レベル,3級で中学卒業レベルです。
話を聞いていると,1年生の間に4級取得が目標で,それ以上の級も結構な人数が合格しているようです。
「とりあえず,夏休みの前に,5級受けるね!」と娘。
文法の勉強や単語を覚えたり,いわゆるお勉強はしてないので,少し心配だったのですが,さすが石の上にも三年,小さい頃からのコツコツが効果あったようです。
5級は簡単だったみたいで,あっさり合格しました。
ですが,2学期になった今,出来る子と出来ない子の差が徐々に開きはじめ,娘は中間をどうにか維持している状況です。
聞く力だけはあるようなので,どうにかこの位置をキープしているのですが。
妻も,「耳だけでも鍛えておいてよかった」と胸をなでおろしています。
私立中学校の英語は難しいと聞く話は本当だったのだと,痛感する今日この頃です。
👇2年生の英語の授業の様子👇
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